K.N.
生産工学部 機械工学科卒業
2015年入社
engineering department
theme01
大学時代の研究テーマは、「自動車ボディの金属プレス成型」。軽量かつ高強度が求められる自動車ボディの金属鋼板について、さまざまな条件のもと試験を行い、実際の加工現場で生かせる加工法や試験方法を研究していました。その過程では、部品図面を見て製品の構造を調べたり、機械製図CADを用いて作図し、試験機の改良を行うなど、図面に触れる機会が数多くあり、その経験を今、組立図面から設備構造を理解することや治工具の設計、新規生産設備の設計、工場レイアウトの作成などに生かしています。
theme02
入社4年目でアメリカに赴任し、以来、ドライブシャフトの製造拠点である北米工場の生産技術担当として、新規設備・工程の立ち上げや現地エンジニアへの技術伝承などを行っています。最近の出来事の中で特に印象的だったのは、製造ラインの立ち上げリーダーとして組立設備の据付工事を行ったこと。生産設備は日本のメーカーで設計・製造されており、据付には工業用ロボットのプログラムや設備の精度確認など、特殊な技術が必要となるため、通常は日本からの技術支援のもと、立ち上げを行います。しかし、このときは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日本の技術者が渡米できず、米国工場単独で対応することになりました。しかも、新ラインを使用した生産日程も間近に迫っており、失敗が許されない状況。そこで、日本の技術者に連絡を取って手順を確認するとともに、作業書を翻訳して現地のエンジニアに説明するなど、考えられるすべての準備を行い、工事に臨みました。結果は、計画通りにラインを立ち上げることに成功。自分たちでやり遂げたことで技能も知識も向上でき、大きな自信も得ることができました。
これまでにも、困難な状況や問題には何度も直面してきましたが、それらを乗り越えるたびに自分の力量が増したことを実感し、その都度やりがいを感じています。
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常に意識しているのは生産性と作業性の向上。私の職種は同時期に複数案件を遂行し、結果につなげることが求められているので、案件の優先順位と推進手順を整理し、効率よく業務に取り組むこと、そして、結果を数値化し、目に見える形で確認することを心がけています。また、現地スタッフには、設備の立ち上げ作業や機械修理、教育を通して日本の技術を伝承し、問題解決の喜びや達成感を味わってもらうようにしています。モノづくりの楽しさや難しさを学ぶことでともに成長し、よりよい工場を築いていきたいと思っています。
8:00
出社。メールのチェック
8:30
現場巡回。工程のメンバーとミーティング、現場を巡回し稼働状況を確認
9:00
設備改造工事。設備改造工事や修理トラブルの対応など
11:00
打合せ。現地エンジニアと設備の仕様や今後のスケジュールについて打合せ
12:00
昼食
13:00
デスクワーク。新規ラインや設備の仕様検討、治工具の設計や作業手順書の作成など
17:00
退社
休日はガレージで車を触ったり、ドライブに出かけたり、モータースポーツを観戦したりして過ごします。アメリカは大規模なレースも多く、日本では見ることのできない車が見られるのも楽しみです。