焼結金属とは金属粉を圧縮成形し、加熱により焼き固めた商品の総称です。金属粉を加熱することで、粉末の粒子を結合させ、強度・硬度を得ます。この工程を焼結（シンター）と言います。金属粉の種類や添加剤を調整することで、低摩耗性やしゅう動性などさまざまな特性を持たせることができます。

• 天然良質なグラファイト（黒鉛）微粉末を添加したNTN独自の材質
• 軸受や機械部品などに対応
  
  ＜ベアファイトの由来＞
  Bearing（ベアリング）＋Graphite（グラファイト）⇒BEARPHITE（ベアファイト）

ベアファイトは環境に優しい製造方法を特長としています。鋳造や鍛造、旋削などの加工方法による類似品と比較して、ベアファイトは金属粉末をプレス成形して製造するために、投入した材料のほぼ100%を製品化することが可能で、資源を有効に活用できます。また、耐久性の高い金型を用いることから、高い精度の商品を短期間で大量に生産することができます。

加工方法による特長比較

• すべり面で軸あるいは面を受ける、焼結金属でできた軸受
• 軸受内部には無数の空孔（ポーラス）が設けられており、ポーラスに油を浸み込ませることが可能
• 軸の回転によりポーラスに浸み込んだ油がにじみ出て潤滑油として機能
• 安定した潤滑特性により長寿命と広い使用温度域を実現
• 自己潤滑性があり焼付きにくく、メンテナンスフリーで使用が可能
• 静粛性に優れる
• カスタマイズ設計による省スペース化が容易

• 代表的な材料の特長と用途
• 使用例
• カタログ

• 焼結含油軸受と鋼板製ハウジングを 組み合わせた軽量・コンパクトな軸受ユニット
• ミニピローユニットとミニフランジユニット、ミニサイドフランジユニットの3種類をラインアップ
• 無給油で長寿命かつ取り付けが簡単で、幅広い用途に使用可能

• 使用例
• 標準品ラインアップとカタログ

• 独自材料（合金鋼粉）により高強度・高硬度を実現
• 旋削や研削などの加工が不要なため、大量生産時にコスト面で有利
• 材料の組み合わせによりさまざまな用途に対応
  

• 代表的な材料の特長と用途
• 使用例
• カタログ

• 焼結含油軸受の内径面に深さ数µmのへリングボーン型（魚骨形）の動圧溝を設けた焼結含油軸受
• 溝による動圧効果により軸受すきまの全周で油膜を形成し、運転中は軸と軸受が完全に非接触となり、高速回転時においても高い回転精度、低騒音、長寿命を実現
  

• 代表的な材料の特長と用途
• 使用例
• カタログ

愛知県海部郡蟹江町と三重県亀山市のほか、NTN MANUFACTURING (THAILAND)CO., LTD.（タイ）でも高精度な商品を生産しており、グローバルの需要に対応しています。