インホイールモータ搭載の超小型EVの公道実証事業を開始2013年8月2日
インホイールモータ搭載の超小型EVの公道実証事業を開始
NTN株式会社(以下、NTN)は、独自で開発した「インホイールモータシステム」を搭載した二人乗り超小型電気自動車(EV)を、8月1日、日本で初めて、軽自動車の登録車両として「富士山EVフェスタ*1」でお披露目し、公道実証事業を開始しました。
富士山EVフェスタは、富士山の世界遺産登録に伴う豊かな自然保護に対する意識の向上と、静岡県が推進する「ふじのくにEV・PHVタウン構想」によるEV普及に向けた活動の一環として開催されました。NTNのインホイールモータシステムを搭載した二人乗り超小型EVは、昨年4月の新東名高速道路開通式の「通り初め*2」で走行して以降、さらなる開発とテストを重ね、軽自動車ナンバーを取得しました。昨日の「富士山EVフェスタ」のパレード先導車両として、静岡県の川勝知事にご乗車いただきました。
なお、NTNは、今年1月に静岡県磐田市と連携して約1年間にわたり実施した改造電気自動車(コンバートEV)用インホイールモータシステムの公道実証事業*3を完了し、さらに6月からは、フランスのアヌシー市(NTN-SNR本社)において、超小型EVで欧州電動マイクロカーの公式規格を取得し、公道実証事業*4を開始しております。
NTNは、ベアリング(軸受)の研究・開発で培った技術や、ハブベアリングで世界No.1シェアの強みを活かし、インホイールモータシステムをはじめ、EVや環境対応車などの次世代自動車に向けたシステム商品の開発を進めております。次世代自動車の開発・事業化において、より先進的な日本と欧州の両方で実証事業を行うことで、EVシステム商品の実用化に向けた最先端技術の開発・事業化を加速させるとともに、超小型モビリティの早期普及に向けた活動を推進してまいります。
※2 新東名開通式
ふじのくにEV・PHVタウン構想
インホイールモータを搭載した二人乗り超小型EV
【二人乗り超小型EV(公道実証事業車両)】
NTNのインホイールモータ・EVモジュール開発事業化拠点は静岡県磐田市。
車両製作は磐田市の(株)タジマモーターコーポレーション。
【二人乗り超小型EV(公道実証事業車両)】
■小型EV用インホイールモータシステムの特長
-空間スペース有効利用・設計自由度の向上-
- 小型インホイールモータモジュール 薄型ハブベアリングを採用し、ホイール内 への格納が可能。
- 駆動系を一体的にシステム化 駆動モータ、減速機、ハブベアリング、 制御システム(インバータを含む)
- 左右輪の駆動力独立制御
小型EV用インホイールモータシステム
二人乗り小型EV(シャシーモデル)
後輪2輪に搭載
【富士山EVフェスタの様子】
静岡県の川勝知事による開催ごあいさつ
静岡県の川勝知事(左)
電気自動車普及協議会の福武会長(中央)
(株)タジマモーターコーポレーションの田嶋会長(右)
静岡県の川勝知事(右)と(株)タジマモーターコーポレーションの田嶋会長(左)
出発直前、パレード1号車に乗車された川勝知事と田嶋会長(7月パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム優勝ドライバー)
パレード2号車で走行した「2モータオンボードシステム搭載コンバートEV」
試乗車で活躍した「インホイールモータシステム搭載コンバートEV」
お問い合わせ先
NTN株式会社
広報・IR部