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2013年

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世界初、コンバートEV用「インホイールモータシステム」の実証実験に成功2013年2月4日広報ニュース

NTN株式会社(以下、NTN)は、静岡県磐田市*1と連携して実施した改造電気自動車(コンバートEV *2)用インホイールモータシステムの社会実証実験に世界で初めて成功しました。

1月17日に磐田市役所で行われた報告会で、実証実験車両であるコンバートEV2台の走行結果を報告しました。実証実験では2011年10月から約1年間にわたり、磐田市の公用車*3として市街地などの近距離移動のほか高速道路も走行し、モータの出力や回転数など実用化に向けたデータや情報を収集しました。総走行距離は1万1104キロ、1回の充電による最高走行距離は95キロであり、走行距離1キロあたりの費用は、1.6円でガソリン車の約5分の1となりました。

車両を用いた社会実証実験により、走行時における乗り心地や駆動音などインホイールモータの課題とされる部分についても多数のデータを収集しました。これまでの社内実験データに加えて、実際の車両を公道で走行させることにより得られた情報をもとに、商品開発の一層の強化や開発期間の短縮を実現し、EV事業の本格化に繋げてまいります。

実験に用いた車両は、世界最軽量級の減速機内蔵モータユニットをホイールの中(インホイール)に搭載する「インホイールモータシステム」を採用したコンバートEVと、ユニットを車両側(オンボード)に搭載した「オンボード駆動システム」を採用したコンバートEVの2台です。

本車両は、磐田市で開催された「EVサミット*4でのデモ走行」や「ジュビロマラソンの先導車」、「新東名高速道路での通り初め走行」など多くのイベントで使用され、磐田市の新産業への取り組みと環境にやさしい電気自動車の普及活動にも役立てられました。

引き続きNTNは、国土交通省が検討中の「超小型モビリティ認定制度」に対応する「小型EV用インホイールモータシステム」搭載の電動コミュータ車両(2人乗り小型EV)の実証実験を計画しています。静岡県や磐田市などと協業し、次世代EVの早期普及に向けた活動に取り組んでまいります。

*1 磐田市実証実験のプレスリリース
https://www.ntn.co.jp/japan/news/press/news201100086.html
*2 コンバートEVは、内燃機関自動車のエンジンを電動モータに交換し、バッテリーを搭載して改造したEVのこと。
*3 今回磐田市に貸与した公用車は、磐田市内でEVの開発を行っている(株)タジマモーターコーポレーションが製作。
*4 EVサミットのプレスリリース
https://www.ntn.co.jp/japan/news/press/topic201100099.html

実証実験を行ったコンバートEV車両(2台)

インホイールモータシステムと搭載車両インホイールモータシステムと搭載車両

オンボード駆動システムと搭載車両オンボード駆動システムと搭載車両

報告会の様子(写真右:渡部磐田市長)報告会の様子(写真右:渡部磐田市長)

ランナーを先導するコンバートEVランナーを先導するコンバートEV

実証実験を計画中の二人乗り電動コミュータ車両

インホイールモータを搭載した二人乗り電動コミュータ車両インホイールモータを搭載した
二人乗り電動コミュータ車両

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NTN株式会社
広報・IR部

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