NTNインホイールモータ搭載の二人乗り小型EVが静岡県で実証実験を開始2012年4月16日
NTN株式会社(以下、NTN)は、静岡県の「ふじのくにEV・PHVタウン構想※1」の取り組みと連携して、世界初となる「小型EV用インホイールモータシステム」を搭載した二人乗り小型EV※2の実証実験を開始します。
NTNは、ベアリングの研究開発で培った技術を応用し、早くからインホイールモータの開発を進めております。昨年10月には、「インホイールモータシステム」と「オンボード駆動システム」をそれぞれ搭載した改造電気自動車(コンバートEV)2台を静岡県磐田市へ貸与し、公用車としての実証実験を開始※3しております。今回、静岡県が推進する「ふじのくにEV・PHVタウン構想」の取り組みの一環として、新たにインホイールモータを搭載した二人乗り小型EVの実証実験を開始します。この実験車両には、4月14日の新東名高速道路開通式「通り初め」で、静岡県の川勝知事にご乗車いただきました。
今回の実験に用いる車両は、「小型EV用インホイールモータシステム」を搭載した二人乗りの小型EVです。インホイールモータ方式は、ホイールにモータを直接取り付ける方式であり、空間スペースの有効利用や車両設計の自由度が向上します。「小型EV用インホイールモータシステム」は、インホイールモータを構成するハブベアリングと減速機、モータをホイール内に格納出来るまで小型・軽量化し、インバータを含む制御システムまで含めたEVシステム商品です。買い物・通勤などの近距離走行や、乗降性がよく高齢者にやさしいEVであり、地域コミュニティにおける活用も期待されています。
NTNは、次世代EVシステム商品の開発だけでなく、開発した商品を搭載した車両で社会実証実験を実施するなど、今後も次世代EVの早期普及に向けた活動を加速してまいります。
※2 今回の実証実験を行う車両は、静岡県磐田市の株式会社タジマモーターコーポレーションが製作。
静岡県「ふじのくにEV・PHVタウン構想」
インホイールモータを搭載した二人乗り小型EV
「ふじのくにEV・PHVタウン構想実験車」
インホイールモータシステムと実証実験車両
小型EV用インホイールモータシステムの特長
小型EV用インホイールモータシステム
空間スペース有効利用・設計自由度の向上
- 小型インホイールモータモジュール
薄型ハブベアリングを採用し、ホイール内への格納が可能。 - 駆動系を一体的にシステム化
駆動モータ、減速機、ハブベアリング、制御システム(インバータを含む) - 左右輪の駆動力独立制御
小型EVシャシーモデル
後輪2輪に搭載
二人乗りの「ふじのくにEV・PHVタウン構想実験車」
車両仕様
新東名高速道路開通式の様子
新東名高速道路開通式(テープカット)
「通り初め」で走行する
「ふじのくにEV・PHVタウン構想実験車」
静岡県の川勝知事(右)と(株)タジマモーターコーポレーションの田嶋会長(左)
磐田市公用車として実証実験中の「インホイールモータシステム搭載コンバートEV」
磐田市公用車として実証実験中の「2モータオンボードシステム搭載コンバートEV」
EVシステム搭載車両の展示
(清水パーキングエリア)
お問い合わせ先
NTN株式会社
CSR・広報・IR部