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ベアリングユニットの特長

ベアリングユニットの構造

NTNベアリングユニットは、二重シール付き玉軸受と、色々な形状の軸受箱を組み合わせたもので、軸受と軸受箱の球面はめあい部で調心性がある最適なユニットです。

特に止めねじ式のベアリングユニットは、NTN独自のボール入り止めねじを使用していますので、振動や衝撃荷重のある場合でも止めねじの緩み止め効果に優れています。

軸受箱は主として鋳鉄製と鋼板製に大別され、標準は鋳鉄製で、特別な用途については球状黒鉛鋳鉄製や一般構造用圧延鋼材製、およびステンレス鋳鋼製や樹脂製軸受箱などがあります。

ベアリングユニット構造図

特長1:確実な取付け

ボール入り止めねじの特長

ボール入り止めねじ

軸と軸受の固定には、ねじの先端にボールを埋め込んだボール入り止めねじを使用しています。その優れた緩み止め効果により、振動や衝撃を受けても止めねじが緩みにくくなっています。

ボール入り止めねじが優れている理由

  • ねじ先端のボールが硬く、フレッティング(微動摩耗)が起こりにくい。
  • ボールは軸よりも充分に硬いため、軸に深い圧痕を生じさせて確実に機械的結合する。
  • 従来の止めねじは一度使用すると先端がつぶれ、繰り返して使用できなかったが、ボール入り止めねじは先端に装着されたボールが硬く、再使用ができる。

ロッカアーム用総ころニードル軸受

ロッカアーム用総ころニードル軸受断面図

特長2:優れた密封性

標準ユニット

軸受のシール構造は、耐油性ゴムシールとスリンガの二重構造になっています。
この二重シール構造は、ごみの浸入経路が長く、回転初期に余剰グリースがシールとスリンガの間に排出されてグリースシールの役目をするため、一般のシールに比べて非常に密封効果が優れています。

軸受のシール構造

カバー付きベアリングユニット

NTNカバー付ベアリングユニットは、標準形ベアリングユニットの外側に防塵カバーを取り付け、軸受と軸受箱の両方の密封機構によって、ごみや水分の多い製粉,製鉄,鋳造機,めっき、化学工場または屋外で使用される建設機械、運搬機械などの各種産業機械の環境条件にも耐えられるよう、防塵効果を特に考慮して設計したベアリングユニットです。
カバーのゴムシールは図A図Bに示すように、軸との接触部分が2枚の接触リップで構成されており、その溝にグリースを詰めることにより優れた密封効果が得られ、同時にリップの接触面も潤滑されるようになっています。

図A 鋼板製カバー付き

図A 鋼板製カバー付き

図B 鋳鉄製カバー付き

図B 鋳鉄製カバー付き

トリプルシール付き軸受

軸受シールに三重リップを用いたトリプルシール付軸受は、一般軸受に比べて防塵・防水性能に優れており、軸受の長寿命化が実現できます。

トリプルシール付き軸受の詳細情報

トリプルシール付き軸受

トリプルシール付き軸受断面図

特長3:調心性

心角度を大きくする給油穴の角度

UC軸受の外輪給油穴は10°程度傾けて加工しているため、軸受箱の給油溝の位置を軸受中心寄りに設置でき、給油式の許容調心角度は±2°(外輪狭幅タイプは±1°)以内であれば確実に給脂できます(A図)。いっぽう他社製品では、給油穴が垂直のため、軸受箱の給油溝の位置が端面寄り(B図)になり、調心した際に球面端までの距離が小さくなり(a>b)、給脂時の漏れの懸念が生じます。

A図(NTN製品)

A図(NTN製品)

B図(他社製品)

B図(他社製品)

カバーシールの回り止め

NTNカバーシールは回り止め構造を持っています。
調心時は部分的にシールリップと軸との接触量が増えるためシールが軸とともに回る供回りが生じやすいのですが、回り止め構造によってこれを防止しています。
なお、防塵性確保のため、カバー付ユニットの許容調心確度は±1°が望ましいです。

鋳鉄製カバー付き

鋳鉄製カバー付き

シール部拡大図

シール部拡大図

  • この図は鋳鉄製カバーの図ですが、鋼板製カバーも同様に回り止めを持っています

特長4:内輪割れ対策

止めねじ締付けによる内輪の変形と割れ対策

止めねじの緩みを防止するには、強く締め付けたほうがよいと考えがちですが、過度に締め付けると内輪の外径は下図のように、ハート状に変形し最終的にねじ部にクラックが生じます。

また、内輪の軌道径も同様に変形し、部分的に内部すきまが過小となるため、破損の原因となります。したがって、止めねじは規定のトルク値で2本均等に締め付けなければなりません。
止めねじ推奨締付けトルクはこちら

なお、止めねじ締め付けによる内輪の割れ及び変形対策として、特定形番についてはねじ部に特殊熱処理を施しています。

止めねじ締付けによる内輪の変形と割れ対策

特長5:はめあい

はめあい

軸受と軸受箱のはめあいが軟らかい場合、回転中の振動,衝撃などにより球面部の磨耗が早くなり、ユニットの精度が維持できなくなる場合があります。NTNではトラブルを未然に防ぐため、固いはめあいを採用しています。

はめあい

特長6:ストレッチャーユニット®

変形の少ないストレッチャーユニット®のフレーム

縦フレームの変形を抑えるため、左右の縦フレームの内側へ補強板を溶接しています。(Mタイプ)またM300タイプでは、上部フレーム両側面にも補強板を溶接しています。

CM-UCM320-50

CM-UCM320-50

M320の縦フレーム補強板

M320の縦フレーム補強板

スライド面、調整ボルトの防錆処理

下部フレーム(スライド面)と調整ボルトに亜鉛めっきを施しているため、錆びにくく、スムーズにストロークの調整ができます。

調整ボルト

調整ボルト

下部フレーム

下部フレーム

荷重負荷時の破損防止

ストレッチャーユニット®に水平荷重を負荷すると、位置調整用六角ナット部に荷重がかかり、ナットが破損する恐れがあります。こうした事故を防止するため、調整ボルトとナットを溶接し、強度アップを図っています。

調整ナット

調整ナット

特長7:ポリルーブ軸受

熱固化型グリース(ポリルーブベアリング用潤滑剤)

熱固化型グリースは、潤滑グリースと超高分子量ポリエチレンを主成分とする潤滑剤です。常温ではグリース状ですが、一度加熱し冷却する(焼成処理)と、多量の潤滑剤が保持されたまま固化します。

一般用ポリルーブグリース

一般用ポリルーブグリースの記号:LP03

  • 水分との混合,乳化によるグリースの短寿命化が少ない
  • 遠心力が作用しても油分漏れが少なく、周囲を汚染しない
    (遠心力3000Gで4時間後2~5WT%)
  • 攪拌抵抗がほとんどないため、起動・回転時の低トルク化が期待できる
名称 適用 使用温度範囲 許容回転速度
LP03 標準
(一般用途)
外輪温度-20~+80℃
(常時使用温度:60℃以下)
dn:120,000

dn=軸受内径寸法d(mm)×使用回転速度n (min-1)

  • 有機溶剤のかかる条件下では使用できません

一般用ポリルーブグリース

食品機械用ポリルーブグリース

食品機械用ポリルーブグリースの記号:LP09

  • 水分との混合、乳化によるグリースの短寿命化が少ない
  • 攪拌抵抗がほとんどないため、起動・回転時の低トルク化が期待できる
  • 遠心力が作用しても油分漏れが少なく、周囲を汚染しない
    (遠心力3000Gで4時間後2~5WT%)
  • NSF H1規格のグリース+
    FDA規格の超高分子ポリエチレンで構成。食品機械に適用可
      NSF:国際衛生科学財団
      FDA規格:アメリカ食品医薬品局規格
名称 適用 使用温度範囲 許容回転速度
LP09 食品
機械用
外輪温度-10~+100℃
(常時使用温度:80℃以下)
dn:100,000

dn=軸受内径寸法d(mm)×使用回転速度n (min-1)

  • 有機溶剤のかかる条件下では使用できません

食品機械用ポリルーブグリース