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2011年

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脳血管カテーテル治療用支援機器の開発研究で学会表彰2011年2月14日広報ニュース

NTN株式会社(以下、NTN)では、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)の破裂を防止する「脳動脈瘤コイル塞栓術」に関する支援機器の開発研究で、商品開発研究所 電子応用研究部の永野佳孝が、計測自動制御学会(SICE)より「中部支部第41期支部賞研究賞」を受賞しました。

この賞は、研究業績を通じて、計測自動制御に関連した学術・技術の発展に寄与した個人・研究グループに授与されるもので、共同開発した名古屋工業大学の佐野明人教授、藤本英雄教授と連名で受賞しました。

コイル塞栓術は、患者の負担の小さなカテーテル手術における脳血管治療分野の代表格で、高齢化や脳ドックの普及と相まって手術件数が増加中です。本手術を支援するため、NTNでは、世界初となるワイヤ挿入力のセンシングシステムと、本システムを発展応用した医師一人でカテーテルとワイヤを操作できる支援装置とを開発してきました。今回の受賞は、各種学会への掲載論文に対する学術的価値や医療貢献への期待を示すものです。

NTNは、今後も人々の健康を守る医療機器の開発研究に貢献してまいります。

受賞名 計測自動制御学会中部支部第41期支部賞研究賞
賞の概要 一連の研究業績を通じて、計測自動制御に関連した学術・技術の発展に寄与した個人、もしくは研究グループに授与されます。
受賞題目 脳血管カテーテル治療用支援機器の開発研究
受賞者 永野佳孝(NTN)
佐野明人教授(名古屋工業大学)
藤本英雄教授(名古屋工業大学)
受賞理由 カテーテル治療の一つである脳動脈瘤コイル塞栓術に対する支援機器の開発研究において、当学会誌へ2編の論文が掲載、他に医工学系学会誌へ2編、医学系学会誌に4編掲載されており、開発した支援装置に対する工学的な学術価値ならびに医学会からの期待が示されたことによる受賞

写真:研究賞の表彰状研究賞の表彰状

写真:受賞対象となった「脳動脈瘤コイル塞栓術」支援装置受賞対象となった「脳動脈瘤コイル塞栓術」支援装置

脳動脈瘤コイル塞栓術のしくみ

図:脳動脈瘤コイル塞栓術のしくみ

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