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2026年

「i-WRIST」を搭載した外観検査用高速ユニットが大手ダイカストメーカーに採用 2026年4月27日 商品・技術ニュース

  • 大型・複雑形状のダイカスト品などの高速外観検査を実現
  • 省スペースかつ幅方向にスリムなユニット設計を採用
  • 大型タイプ・小型タイプをラインアップし、多様なワークに対応

NTN株式会社(以下、NTN)は、手首関節モジュール「i-WRIST」を搭載した新ユニットとして、ダイカスト品など多様なワークの外観検査を自動化する外観検査用高速ユニット*1を開発しました。本ユニットはワークサイズに応じて大型タイプと小型タイプをラインアップしています。このたび、大型で複雑形状かつ検査箇所が多いダイカスト品の外観検査を高速に自動化できる点を評価いただき、大手ダイカストメーカーであるリョービ株式会社(代表取締役社長:浦上 彰、本社:広島県府中市)に大型タイプが採用されました。また、国内自動車メーカーからも、検査速度や装置のコンパクト性を評価いただき、小型タイプが外観検査用途で採用されました。

xEV(電動車両)の普及に伴い今後の需要拡大が見込まれるダイカスト品の外観検査用途を中心に本商品の提案を加速し、外観検査工程の自動化や高速化、品質向上に貢献してまいります。

  1. 2025年10月21日プレスリリース:
    手首関節モジュール「i-WRIST」のダイカスト品外観検査用途への展開インライン対応高速検査ユニットの開発・提案を開始
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news202500080.html
写真:手首関節モジュール「i-WRIST」本体 手首関節モジュール「i-WRIST」本体
写真:外観検査用高速ユニットによるダイカスト品の自動外観検査 外観検査用高速ユニットによる
ダイカスト品の自動外観検査

開発の背景

ダイカストは溶かした金属を金型に高速・高圧で流し込んで成形する生産手法で、複雑形状の部品を効率的に生産可能です。近年、xEVの普及に伴い、インバーターケースやモーターハウジング、バッテリーケースなど多くのダイカスト品が使用されており、今後もさらなる生産拡大が見込まれています。

一方、製造現場では人手不足が深刻化しており、各工程で自動化・省人化が求められています。ダイカスト品は形状が複雑なため、外観検査工程では複数方向からの検査が必要になります。そのため、依然として目視検査が主流であり、検査箇所が多岐にわたることから、作業員の負担が大きいという課題があります。大型のダイカスト品は質量も大きく、作業員の手作業による検査では身体的負荷の増大や安全面のリスクもあります。特にxEV向けのダイカスト品は大型化が進んでおり、工数削減や安全面からも外観検査の自動化ニーズが高まっています。

写真:インバーターケース インバーターケース
写真:モーターハウジング モーターハウジング

開発品について

NTNの手首関節モジュール「i-WRIST」は、細かい角度制御を高速に行えることから、多点検査を高速に自動化することができます。今回、ダイカスト品のような複雑形状ワークの外観検査向けに「i-WRIST」を搭載した外観検査用高速ユニットを開発しました。

本商品は、駆動部や専用コンソール、専用コントローラーなどの「i-WRIST」の基本構成に、ワークやカメラの位置を制御する直動・回転アクチュエーターを組み合わせてユニット化したものです。複数箇所の高速検査に必要となる部品をユニット化したことで、お客さまの装置設計や部品調達、製作工数などを大幅に削減し、検証用途の採用から量産工程向けの導入まで対応します。

大型タイプと小型タイプの2種類をラインアップし、ワークのサイズや質量に応じて選択いただけます。いずれも量産ラインへの導入に対応し、省スペースかつスリムな設計を採用しています。特に、小型タイプは「i-WRIST」とY軸、Z軸、R軸を統合制御する当社独自のアルゴリズムにより、X軸を省略し、さらなる小型化を実現しています。

NTNは、画像処理システムメーカーやロボットシステムインテグレーターと連携し、「i-WRIST」のモーション制御技術と、各社のAI画像処理技術やシステムインテグレーション技術を融合した外観検査ソリューションを提案しています*2。本商品を、カメラや照明、AI画像処理アプリと組み合わせることで、複雑形状かつ検査箇所が多いダイカスト品のようなワークでも、目視検査と同等の最速0.2秒/ポイントの高速外観検査が可能です。また、搬送用ロボットと組み合わせることで、ワークの全面検査にも対応します。

  1. 2025年10月17日プレスリリース:
    手首関節モジュール「i-WRIST」とソフトウェア・AIを連携した外観検査ソリューションを提案
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news202500076.html

図:開発品

NTNは今後も「i-WRIST」を活用し、各種ワークに最適な外観検査ソリューションの提供を通じて、製造現場の人手不足の解決ならびに自動化や省人化、工数削減、品質向上に貢献してまいります。

特長

1. 省スペースかつ幅方向にスリムなユニット設計
  • 動作に必要な周辺部品(直動・回転アクチュエーターなど)を一体化し、装置設計や部品調達、パラメーター設定などにかかる工数を削減
  • 検証用途での採用から量産工程向けの導入まで対応
  • ワークサイズや質量に応じ大型タイプ・小型タイプの2種類をラインアップ
2. 複雑な形状のワークでも短時間で外観検査が可能
  • 複数箇所を高速に検査できるよう、ワークやカメラの位置を高速に制御するユニット構成を採用
  • 最速0.2秒/ポイントで目視検査と同等の検査時間を実現
  • 搬送用ロボットと組み合わせて全面検査が可能

仕様

大型タイプ 小型タイプ
外観 写真:大型タイプ 写真:小型タイプ
装置寸法 約 W1,110×D1,800×H1,930mm 約 W520×D1,000×H1,645mm
設置面積 約2.0m2 約0.52m2
対象ワークサイズ φ690×H150mm以下 φ150×H150mm以下
対象ワーク質量*3 25.0㎏以下 5.0㎏以下
ワーク例 インバーターケース、
ミッションケースなど
ギヤ、モーターハウジングなど
軸構成 X軸、Y軸、Z軸、R軸 Y軸、Z軸、R軸
  1. チャックの質量を含む。

ご参考

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