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2025年

「サーボモーター用低発塵軸受」の量産を開始 2025年7月28日

  • グリースなどの発塵を極限まで抑え、かつ低トルク性も向上させた高付加価値商品を大手モーターメーカー向けに量産開始
  • モーターの回転角度を検出するエンコーダーやブレーキディスクへのグリース成分の付着を抑制し、サーボモーター制御の信頼性向上に貢献

NTN株式会社(以下、NTN)は、産業用ロボットや工作機械、半導体製造装置などに幅広く使用されているサーボモーター用の軸受として、軸受からの発塵*1と回転トルクを大幅に低減した「サーボモーター用低発塵軸受*2」の量産を開始しました。

  1. 軸受内部で使用されているグリース(潤滑剤)の油分が蒸発したり、飛沫となり軸受外部へ漏れ出したもの。
  2. 2020年11月10日プレスリリース:
    「サーボモーター用低発塵軸受」を開発
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news202000069.html
写真:「サーボモーター用低発塵軸受」 「サーボモーター用低発塵軸受」
写真:産業用ロボット向けサーボモーターにおける適用例 産業用ロボット向けサーボモーターにおける適用例

サーボモーターは、回転検出器(センサーやエンコーダー)とブレーキを搭載し、回転速度や角度を高精度に制御できるため、産業用ロボットや工作機械など精密な動作が求められる産業機械に使用されています。しかし、軸受に使用されるグリースの油分などの発塵物がエンコーダーに付着すると検出精度が低下するほか、ブレーキディスクに付着すると制動性に支障が出ることもあり、サーボモーター用軸受にはこれらの発塵を抑制することが求められてきました。

当社が開発した「サーボモーター用低発塵軸受」は、成分や配合を見直すことで発塵の発生を大幅に抑制することに成功した新開発の低発塵グリースと、密封性を向上させた新設計のシールを採用することで、軸受からの発塵量を従来品比で約90%低減しています。また、新設計のシールは形状の改良により、密封性を維持しつつ、従来品比で約50%の低トルク化を実現しています。

図:「サーボモーター用低発塵軸受」の構造 「サーボモーター用低発塵軸受」の構造

発塵の大幅な抑制によるサーボモーターの制御の信頼性向上に加え、回転トルクを抑えたまま長時間にわたり安定して使用できる高い耐久性を評価いただき、このたび大手モーターメーカーに採用され、量産を開始しました。

サーボモーターは、高精度な回転制御が行えるため、近年は産業用ロボットや工作機械を中心に需要が増加しています。産業用ロボットや人型ロボットに使用されるサーボモーターは、関節部の駆動用途が多く、関節部の軸速度や加速度を高めるために小型化、高出力化が求められています。本商品は軸受からの発塵を大幅に抑制できるため、サーボモーターの密封装置が不要となり小型化を図れるとともに、低トルク化によるサーボモーターの高出力化にも貢献することが可能です。

NTNは、今後も本商品や工作機械用のサーボモーター向けに高速回転対応と低振動化を実現する「高速サーボモーター用深溝玉軸受*3」などの高付加価値商品の提案を進め、サーボモーターのさらなる性能向上に貢献してまいります。

  1. 2024年10月21日プレスリリース:
    工作機械向け「高速サーボモーター用深溝玉軸受」を開発
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news202400083.html

開発品の特長(当社従来品比)

1. 低発塵 発塵量を約90%低減
2. 低トルク 約50%低減

用途

産業用ロボット、工作機械、半導体製造装置向けサーボモーターなど

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