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2023年

2023年“超”モノづくり部品大賞「機械・ロボット部品賞」を受賞2023年11月1日広報ニュース

NTN株式会社(以下、NTN)は、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催する「2023年“超”モノづくり部品大賞」において、「機械・ロボット部品賞」を受賞しました。

受賞名

2023年“超”モノづくり部品大賞 機械・ロボット部品賞

画像:“超”モノづくり部品大賞

受賞商品

センサ内蔵転がり軸受「しゃべる軸受®

商品概要

軸受内部にセンサを含む電子回路や発電ユニット、無線デバイスを内蔵し、温度・振動・回転速度の情報を無線送信します。軸受付近にセンサを外付けする従来のセンシング方法と比べて、より高度な状態監視が可能となり、軸受や周辺部品の早期の異常検知を実現します。

写真:センサ内蔵転がり軸受「しゃべる軸受®」

特長

互換性 寸法および負荷容量を変えることなく標準軸受*1にセンサ、発電ユニットおよび無線デバイスを内蔵し、標準軸受との互換性を確保
高度な状態監視・異常診断 内蔵したセンサで軸受の状態を検出することで、機械装置の外側で検出する場合に比べ、高感度に軸受の振動・温度を検出
高い利便性 電源供給およびデータ送信にケーブルが不要であり、機械装置への装着が容易
  1. 主要寸法及び形式が国際的に標準化された転がり軸受

受賞理由

カーボンニュートラルに向けた取り組みが各産業で進められる中、製造業においては生産設備のダウンタイムやそれに伴うエネルギー消費量を最小限に抑えるため、計画的なメンテナンスや部品交換に対するニーズが高まっています。

「しゃべる軸受®」は軸受や周辺部品の早期の異常検知を可能とし、設備の稼働率および生産性の向上に貢献します。センサを標準軸受に内蔵する業界初の構造により、設備設計を変更することなく状態監視の機能を付与することができ、各種産業機械など幅広く展開が可能です。産業の脱炭素化への貢献に加えて、センサを内蔵させた技術の独創性などを評価いただき、このたびの受賞となりました。

「しゃべる軸受®」の構造

図:「しゃべる軸受®」の構造

ご参考:「しゃべる軸受®」の開発を可能としたNTN独自の着磁技術

転がり軸受は寿命確保のために、軸受内部の大部分をボールなどの転動体や転動体を保持する保持器が占めており、標準軸受に電子回路や発電ユニット、無線通信デバイスを内蔵することは困難とされていました。中でも、薄型・小型でありながら、十分な電力を生成する発電ユニットの開発が課題となっていました。

この課題を解決したのが、NTN独自の着磁技術です。NTNはモータの回転数などを検知する「回転センサ付軸受*2」やロボット関節部の絶対角度の検出に役立つ「複列磁気リング*3」などの開発を通じて、高精度な着磁技術やノウハウを蓄積してまいりました。この着磁技術を応用することで、極めて薄肉でかつ高い磁力を有する発電ユニットの開発に成功しました。

  1. 回転センサ付軸受(Cat. No. 3032/J):
    https://www.ntn.co.jp/japan/products/catalog/ja/3032/index.html
  2. 2018年7月11日プレスリリース:
    アキシアルタイプの「複列磁気リング」を新たに開発し量産を開始
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201800069.html
写真:「回転センサ付軸受」 「回転センサ付軸受」
写真:「複列磁気リング」 「複列磁気リング」

お問い合わせ先

NTN株式会社
グループ経営本部 経営戦略部 広報グループ

TEL:06-6449-3579 FAX:06-6443-3226

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