農林中央金庫とサステナビリティ・リンク・ローン契約を締結2023年10月6日
サステナビリティ活動と連動した資金調達により、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速
NTN株式会社(本社:大阪市北区、代表執行役 執行役社長:鵜飼英一、以下、NTN)と農林中央金庫(本社:東京都千代田区、代表理事 理事長:奥和登、以下、農林中金)は、NTNが取り組むサステナビリティ活動に関する目標(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット、以下、SPTs)の達成状況と融資条件とを連動させたサステナビリティ・リンク・ローン(以下、SLL)契約を締結いたしました。
NTNは、企業理念を通じて、人と自然が調和し、人々が安心して豊かに暮らせる「なめらかな社会」の実現を目指しています。2020年12月には、目指す未来からのバックキャスティングにより、優先的に取り組むべきマテリアリティ(重要課題)と具体的な施策を定めたロードマップを作成し、ESG経営を推進しています。
重要課題のひとつである「カーボンニュートラルの実現」については、「2035年度カーボンニュートラル達成(サプライチェーンを含めて2050年度)」とする目標を設定し、事業活動におけるCO2排出量の削減と商品やサービスの提供を通じた環境貢献の取り組みを推進しています*。
このたびNTNは、農林中金の支援のもと、融資条件に連動する達成目標(SPTs)や適用金利、レポーティングなどの要件を定めたサステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワークを策定しました。本フレームワークでは、NTNが掲げる脱炭素化に向けた目標「2035年度カーボンニュートラル達成(サプライチェーンを含めて2050年度)」の実現に向けた中間目標の達成状況をSPTsとして設定しており、今後はSPTsの達成を目指し、CO2排出量削減の取り組みを加速させてまいります。
なお、本フレームワークは、今後も各金融機関と同様のサステナビリティ活動の進捗に基づく資金調達に活用いたします。
本契約により、農林中金は資金供給を通じて環境・社会問題の解決に向けた経済活動の促進と、NTNの事業活動の成長を支援し、NTNはSPTsの着実な達成を通じて安定的な財務基盤の構築と環境をはじめとする社会的課題の解決に向けた取り組みを加速させてまいります。
* NTNの「カーボンニュートラル実現」に向けた取り組み:
https://www.ntn.co.jp/japan/csr/idea/carbon-neutrality.html
NTN サステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワーク
本ローンの概要
契約締結日 | 2023年10月6日 |
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実効日 | 2023年10月6日 |
契約期間 | 5年/6年 |
融資金額 | 合計100億円 |
SPTs | CO2排出量の削減 |
本契約は、株式会社格付投資情報センターから、サステナビリティ・リンク・ローン原則への適合、および設定した目標の合理性について、株式会社格付投資情報センターより第三者意見を取得しています。詳細は、下記をご参照ください。
農林中金の取り組み
農林中金は、自らの存在意義(パーパス)を「持てるすべてを『いのち』に向けて。ステークホルダーのみなさまとともに、農林水産業をはぐくみ、豊かな食と暮らしの未来をつくり、持続可能な地球環境に貢献していきます」と定めており、2021年5月に公表した中長期目標において、2030年度までにサステナブル・ファイナンスの新規実行目標額を10兆円に定めるなど、サステナブル経営の実践を目指しています。このたびNTNのフレームワークの策定支援、ならびにSLLによる資金供給を通じて同社の取り組みを後押しし、当金庫の基盤となる農林水産業とも関連が大きい気候変動問題をはじめとする環境・社会課題の解決に貢献していくことを目指します。
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