三重県桑名市で移動型独立電源「N3 エヌキューブ」が採用2021年3月12日
* 「NTNマイクロ水車」は現在、販売を休止させていただいております。
防災拠点施設における非常用電源や温度管理ができる備蓄倉庫として活用
NTN株式会社(以下、NTN)が開発した移動型独立電源装置「N3 エヌキューブ」*1(以下、N3)が三重県桑名市の防災拠点施設における非常用電源として採用されました。
N3は2019年にNTNが開発した移動型の独立電源で、輸送用コンテナに風力・水力・太陽光の3種類の自然エネルギーによる発電装置と蓄電池を格納し、短時間で発電・電力供給を行うことができます。NTNはこれまで、大規模災害などによる停電時の非常用電源として自治体などを中心に本商品の提案を進めていたところ、桑名市が昨年秋に建設した「桑名市防災拠点施設」*2に採用いただきました。同施設は大規模災害時に、支援物資の集配送拠点となるなど、桑名市における災害応急対策の活動拠点となる場所です。
このたび桑名市に採用されたN3は防災拠点施設用モデルで12フィートと10フィートのN3を連結しています。12フィートN3は上面と地面に設置した太陽光パネルで発電・蓄電することで施設内の設備に電力供給ができます。また、N3内はエアコンを24時間稼働させることで、温度管理が必要な支援物資や医薬品などを保管する防災用備蓄倉庫として使用できます。10フィートN3は当社開発の高効率な風車と太陽光パネルを搭載し、同じく電力供給できるほか、12フィートN3から切り離して、近隣の被災地などにトラックで移動させ、現地の非常用電源として使用することも可能です。どちらのN3も大規模災害後の使用に耐えられるよう、震度7クラスの地震に対する耐震性を備えています。
3月7日、桑名市による同防災拠点施設の運用訓練が実施され、施設運用マニュアルの点検や関係する防災計画の検証のため、関連企業とともに当社も参加しました。当社が担当した訓練は、災害後に医療拠点を開設するという想定で行われ、N3の風車や太陽光パネルを展開し、発電したエネルギーで電動ポンプに電力供給を行い、エアテントを設置しました。防災に関する専門家として訓練を評価された三重大学の川口淳准教授からも「24時間稼働し、医薬品などを保管できることは非常に重要で、こういったものが地域にあると大変有益である」とコメントをいただきました。
今後もNTNは自然エネルギー商品の開発を進めるとともに、再生可能エネルギーを活用した防災・減災に役立つ発電ソリューションの提案を進めてまいります。
- 2019年5月31日プレスリリース:コンテナ収納移動型独立電源「N3 エヌキューブ」を開発
https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201900033.html - 桑名市防災拠点施設について(桑名市ホームページ)
http://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/28,80529,220,896,html
桑名市採用「N3 エヌキューブ」概要
採用商品写真
特長
- 12フィートN3+10フィートN3連結モデル
- 再生可能エネルギーのみで電力供給、24時間稼働
- 屋内空間を医薬品などの備蓄倉庫として活用 (12フィートN3)
- 10フィートN3の連結を解除し、近隣の被災地へ派遣、電力供給が可能
- 震度7クラスに耐える耐震性
仕様
モデル | 12フィートN3+移動用10フィートN3連結モデル | |
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仕様 | 12フィートN3 | 移動用10フィートN3 |
発電装置 | 太陽光パネル(上面設置) 1.34kW 太陽光パネル(地面設置) 1.34kW |
風車 0.5kW 太陽光パネル(上面設置) 1.0kW |
蓄電装置 | 4.8kW | 4.8kW |
機能 | AC100V電源 LED電灯(屋内) 医薬品用備蓄倉庫 エアコン 防犯カメラ |
AC100V電源 LED電灯(屋内) |
お問い合わせ先
NTN株式会社
広報・IR部
TEL:06-6449-3579 FAX:06-6443-3226