HOME > ニュース > 広報ニュース:2020年 > 長野製作所でミヤマシジミの羽化に成功

2020年

印刷する

長野製作所でミヤマシジミの羽化に成功2020年6月29日広報ニュース

絶滅危惧種の個体数回復に寄与

NTN株式会社の生産拠点である長野製作所(長野県上伊那郡箕輪町)の敷地内で、保護活動を行ってきたミヤマシジミが羽化に成功したことが確認されました。

ミヤマシジミは主に関東・中部地方に生息する蝶の一種です。近年は幼虫の食草の減少などが原因で、個体数が減少しており、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧ⅠB類に指定されています。

NTNグループでは、社会の持続的発展に貢献することを目的に、「NTN環境基本方針」*を策定し、地域環境との共生を最重要課題として、生物多様性保全に取り組んでいます。長野製作所も本方針に則り、長野県と2019年に「生物多様性保全パートナーシップ協定」を結び、県と連携してミヤマシジミの保護活動を行っています。同年、保護活動の一環としてミヤマシジミの定着に向けた活動を同製作所の敷地内で開始しました。

活動は、敷地内に保護区を整備することから始まり、その後食草となるコマツナギの植樹、産卵試験、保護区の草刈りなどを、自然保護団体や信州大学の指導のもと、従業員が自ら実施してきました。こうした取り組みの結果、今年の4月に幼虫がふ化し、6月2日に初めて羽化しました。これまでに10匹以上の羽化が確認されています。

現在、長野製作所では保護区を拡張し、繁殖の安定化に取り組んでいます。また、将来的には市民に保護区を開放し、自然環境について考える場を提供する予定です。

NTNグループでは本活動のほかにも、全国各地の事業拠点で近隣の森林を整備する活動などを推進しており、今後も自然環境保護や環境意識の向上に一層貢献してまいります。

* NTN環境基本方針:
https://www.ntn.co.jp/japan/csr/environment/policy.html

羽化が確認されたミヤマシジミ 羽化が確認されたミヤマシジミ

製作所の敷地内に整備された保護区

製作所の敷地内に整備された保護区

保護区で食草の植え付けを行う従業員

保護区で食草の植え付けを行う従業員

お問い合わせ先

NTN株式会社
広報・IR部

TEL:06-6449-3579 FAX:06-6443-3226

お問い合わせフォーム

印刷する