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2017年

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産官社学連携による「ITを用いた防災・見守り・観光に関する共同研究」に参画2017年9月12日広報ニュース

「独立電源通信網みまもりロボくんIII実験機」に「NTNハイブリッド街路灯*2」を提供

NTN株式会社(以下、NTN)は、国立大学法人大阪大学(以下、大阪大学)および共同研究・連携組織とともに、産官社学連携として取り組む「ITを用いた防災・見守り・観光に関する仕組みづくりの共同研究(以下、本共同研究)」を進めています。このたび、本共同研究における実証実験を行うことを目的に、「NTNハイブリッド街路灯*1*2」を用いた「独立電源通信網みまもりロボくんIII実験機(以下、みまもりロボくんIII)」3台を大阪大学吹田キャンパスに設置しました。

大阪大学と共同研究・連携組織は、大阪大学大学院人間科学研究科が開発した日本最大級の災害救援・防災マップ「未来共生災害救援マップ(以下、災救マップ)」と、一般社団法人「全国自治会活動支援ネット」が開発を進める見守りカメラ機能を備えたWi-Fi通信設備「みまもりロボくんIII」の連携による共同研究に取り組んでおり、NTNは「みまもりロボくんIII」に「NTNハイブリッド街路灯*2」を提供いたします。

「NTNハイブリッド街路灯*2」は、風力と太陽光の2つの自然エネルギーで発電した電力をバッテリーに充電し、夜間にLED照明を自動点灯する街路灯です。どの方向からの風も受け止める垂直軸風車による高効率な発電と高い静粛性が特長です。発電した電力で照明を点灯させることができるため、災害時の非常用電源としても使用できます。この「NTNハイブリッド街路灯*2」に、防犯カメラ、Wi-Fi通信機器、非常用電源を搭載した「みまもりロボくんIII」は、地域の子どもたちなどの見守り機能に加え、災害時のWi-Fi通信設備としても活用いただけます。

今後は、大阪大学に設置した実験機を用いて「みまもりロボくんIII」と「災救マップ」との接続実験、発電・蓄電量の確認、Wi-Fi通信機器の稼働実験などを行うとともに、仮想被災地実験として3台の「みまもりロボくんIII」のうち1台を停止させ、通信遮断時の自動接続実験なども行う予定です。

NTNは、本共同研究による防災、災害時支援に関する情報インフラの構築に向けた共同開発に取り組み、これまでベアリングや関連商品の研究・開発で培ってきた技術を活用し、安心・安全なまちづくりを通して地域社会に貢献してまいります。

  1. 2016年7月26日プレスリリース:
    静粛性の高いハイブリッド街路灯の販売開始
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201600058.html
  2. 本商品は2018年10月から「NTNグリーンパワーステーション」に名称を変更しております。

9月11日に行われた設置完成披露式にて

9月11日に行われた設置完成披露式にて

大阪大学・吹田キャンパスに設置した「独立電源通信網みまもりロボくんIII実験機」

大阪大学・吹田キャンパスに設置した
「独立電源通信網みまもりロボくんIII実験機」

共同研究の概要

  • 自治会組織、寺社等の宗教施設、地域の観光局の連携
  • 情報インフラの基盤となる独立電源によるWi-Fi通信設備「みまもりロボくん」と「災救マップ」の機能と技術の整備
  • 歴史と文化という情報と地域性が同じ要素である自治会活動の情報と宗教施設のデータベース構築
  • 社会福祉協議会、教育委員会、民生委員などとの連携
  • ビッグデータの活用

みまもりロボくんIII

全国30万の自治会への政策提言を目的に設立され、防災、防犯、地域の子どもと高齢者の見守りを目的として活動している一般社団法人「全国自治会活動支援ネット」の発明品で、見守りカメラの機能を持つWi-Fi通信設備です。独立電源通信網であり、非常時にも稼動します。

未来共生災害救援マップ(災救マップ)

寺院、神社、教会などの宗教施設、学校や公民館などの指定避難所を合わせて約30万施設をマップにしたもので、インターネット上で無料公開しています*。「災救マップ」アプリは、iPhoneおよびAndroidのユーザーが被災状況を発信できる双方向システムを備えています。

ITを用いた防災・見守り・観光に関する仕組みづくり:全体イメージ

ITを用いた防災・見守り・観光に関する仕組みづくり:全体イメージ

お問い合わせ先

NTN株式会社
広報・IR部

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