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2026年

設備の異常兆候を早期検知し、突発停止を未然防止
産業設備向け状態監視システム(CMS)の提供を開始
2026年9月2日 商品・技術ニュース

  • 設備の状態監視・診断に加え、実証評価から導入、運用までを一貫支援
  • お客さまの搬送ラインで回転軸の故障を早期検知し、正式導入へ

NTN株式会社(以下、NTN)は、工場などの産業設備におけるベアリング(軸受)の状態を常時監視し、設備の停止につながる異常兆候を早期に検知する「産業設備向け状態監視システム(CMS:Condition Monitoring System)」の提供を開始しました。本システムは、設備の振動データを収集・解析して設備状態をわかりやすく可視化し、異常兆候の早期把握を支援することで、設備診断の経験や知識が少なくても状態を把握でき、安定稼働と保全業務の効率化に貢献します。

近年、製造現場では省人化や生産性向上を背景に、設備の突発停止を未然に防ぐ計画的な保全への重要性が高まっています。一方で、保全を担う技術者の高齢化や人材不足が進む中、経験や知識が少なくても機械の状態を把握できる仕組みも求められています。

NTNはこれまで、風力発電設備向け状態監視システム「Wind Doctor*1」で培った知見やノウハウを生かし、コンパクトで取扱い性に優れた「NTNポータブル異常検知装置*2」や軸受診断アプリケーション「Bearing Inspector*3」を展開してきました。一方、一般産業設備向けの状態監視システムは、機器の選定や効果検証などに専門知識を要することから、導入に向けたハードルが高いという課題がありました。

こうした課題に対し、NTNは振動データを収集・解析する「設備診断エッジユニット」を新たに開発し、「Bearing Inspector」の診断技術と組み合わせた「産業設備向け状態監視システム(CMS)」として提供を開始しました。NTN製の軸受に限らず、他社製の軸受にも対応しており、既存設備にも導入が可能です。また、対象設備の調査から実証評価(試験導入)、システム導入、運用までNTNが一貫して支援することで、システム構築の負担を軽減しながら導入できます。導入後は、状態監視による異常兆候の早期把握に加え、軸受調査やグリース分析による原因分析と改善提案を通じて、適切な保全判断を支援します。

先行して実施した資源リサイクル事業者様における6か月間の実証評価では、資源を搬送するベルトコンベヤー回転軸のクラック(き裂)など、設備停止につながる異常兆候を早期に検知しました。設備の突発停止を未然に防ぐ保全対応につながった点が評価され、正式導入に至りました。

NTNは今後も、「産業設備向け状態監視システム(CMS)」をはじめとする状態監視ソリューションを通じて、お客さまの設備の安定稼働と保全業務の効率化に貢献してまいります。

画像:軸受診断アプリケーション「Bearing Inspector」 軸受診断アプリケーション「Bearing Inspector」
写真:新たに開発した「設備診断エッジユニット」 新たに開発した「設備診断エッジユニット」
  1. 2012年6月19日プレスリリース:
    「風力発電装置用状態監視システム」を開発(登録商標:「Wind Doctor®」)
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201200057.html
  2. 2018年11月1日プレスリリース:
    予防保全に最適な「ハンディ型異常検知装置II」を開発(新名称:NTNポータブル異常検知装置)
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201800107.html
  3. 2025年11月17日プレスリリース:
    軸受診断エッジアプリケーション「Bearing Inspector」の販売を開始
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news202500089.html

産業設備向け状態監視システム(CMS)の特長

1. 導入検討から運用開始まで、負担を抑えて状態監視を開始 対象設備の調査から実証評価(試験導入)、システム導入、運用まで一貫して支援します。
2. 設備の状態を直感的に分かりやすく可視化 軸受や設備の状態を「正常」「初期損傷」「注意」「警告」の4段階で表示し、設備状態の把握と保全判断を支援します。
3. 既存設備へ容易に導入可能 大規模な設備改造を必要とせず、既存設備への後付け導入が容易な構成です。
4. 設備や用途に応じた柔軟なシステム構成 対象設備やお客さまの運用ニーズに応じて、ソフトウェアや表示内容をカスタマイズできます。

図:振動データの収集・解析・診断結果の表示まで、トータルサポート 振動データの収集・解析・診断結果の表示まで、トータルサポート

対象設備

製紙、鉱山、鉄鋼、食品、セメントなどの製造設備などで使用されるモーター、ポンプ、ファン、コンベヤーなどの回転機械

参考:「産業設備向け状態監視システム(CMS)」とNTNの主な状態監視ソリューション

名称 産業設備向け状態監視システム(CMS) 軸受診断アプリケーション
「Bearing Inspector」
NTNポータブル異常検知装置 風力発電設備向け状態監視システム
「Wind Doctor」
写真:産業設備向け状態監視システム(CMS) 写真:軸受診断アプリケーション「Bearing Inspector」 写真:NTNポータブル異常検知装置 写真:風力発電設備向け状態監視システム「Wind Doctor」
対象 産業設備 産業設備 産業設備 風力発電設備
監視方法 常時監視 常時監視 巡回点検 常時・遠隔監視
特長 「Bearing Inspector」と「設備診断エッジユニット」を組み合わせたシステム。設備状態を常時監視し、異常の兆候を早期に検知。 振動データをもとに軸受の異常を早期検知するソフトウェア。設備状態を可視化する。
※本CMSを構成する診断アプリケーション
持ち運び型の設備診断装置。設備に取り付けるだけで、振動を簡単に測定・診断。必要なタイミングで手軽に設備状態が把握可能。 風力発電設備の状態を遠隔監視し、異常の兆候を早期に検知。計画的なメンテナンスを支援。

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