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手首関節モジュール「i-WRIST®」 IWSシリーズの可搬性能を向上2022年7月20日![新商品ニュース](../../images/icon_products.gif)
最大可搬質量を3kgとし、幅広いエンドエフェクタや製品に対応
NTN株式会社(以下、NTN)は、手首関節モジュール「i-WRIST®」の「IWSシリーズ*1」の可搬性能を向上させた新グレード「IWS-C01」を開発しました。最大可搬質量が1kgから3kgに増加し、従来よりも幅広い種類のエンドエフェクタ*2の搭載や製品の取り扱いが可能となり、さまざまな製造工程の自動化と効率化に対応するとともに、生産現場の省人化に貢献します。
「i-WRIST®」は独自のリンク機構*3により、手首のようななめらかな動きを実現するロボティクス・モジュール商品です。半球状の全方向に対して高速かつ高精度に位置決めを行う「i-WRIST®」でエンドエフェクタや製品の姿勢を制御することで、外観検査やグリース塗布、製品洗浄などの工程を自動化することが可能となります。
2021年には「IWSシリーズ」を開発し、動作速度の向上や、従来の下向きに加えて横向きや斜め向きなど取付け姿勢を自由に選択できるようにするなど一部の機能を拡張しました。タクトタイムが短縮されるだけでなく、取り扱う製品や用途に応じて柔軟な装置設計が可能です。通常は2台以上の多関節ロボットで行う複雑な形状の製品の外観検査も、1台の「IWSシリーズ」で実現します。
このたび、「i-WRIST®」を市場展開する中で、多数のご要望をいただいた可搬性能の向上に対応するため、制御方法の最適化により最大可搬質量を1kgから3kgに増加させた「IWSシリーズ」の新グレード「IWS-C01」を開発しました。最大可搬質量を増加させたことで、搭載可能なエンドエフェクタや製品が増え、より幅広い用途に適用いただけます。
外観検査用途において、「i-WRIST®」で製品の姿勢を制御する場合、小型・軽量な樹脂部品だけでなく、小型のアルミダイキャスト部品など人の手で取り扱う重さの製品の大半を取り扱うことが可能となります。また、「i-WRIST®」にエンドエフェクタを取り付けて制御する場合は、大型照明や高性能カメラの搭載が可能となり、より細かい傷や打痕の検出ができるようになります。
外観検査のほかにも、バリ取り加工などエンドエフェクタへの負荷が大きく変動する工程にも活用いただけます。
労働人口の減少および熟練工の高齢化に伴い、人手作業の自動化が課題とされる中、NTNは「i-WRIST®」のさらなる性能向上と用途展開を通じて、製造現場の自動化や効率化、品質の安定化に貢献してまいります。
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2021年5月13日プレスリリース:
手首関節モジュール「i-WRIST®」の機能を拡張
https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news202100034.html - ロボットの先端に取り付けられ、掴む、塗装する、撮影するなどの作業を行う機器。
- 可動部と固定部の間に3組のリンクを並列に配置した構造。各リンクは、各部材が回転可能に連結された4節連鎖の機構で、それぞれの回転軸を二点で交差するように配置することで、広い可動範囲となめらかな動きを実現する。
可搬性能向上のポイント
1. 最大可搬質量の増加 |
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2. 本体のコンパクト性を維持 |
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用途展開
外観検査、グリース塗布、洗浄、組立、バリ取り
手首関節モジュール「i-WRIST®」
複雑な形状をした自動車部品などの外観検査事例(同じ検査速度を実現する構成での比較)
新グレード「IWS-C01」
関連リンク
NTNのロボット関連商品のご紹介はこちら
https://www.ntn.co.jp/japan/products/robot_products/index.html
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