「サブアクスル・リヤ用小型軽量等速ジョイント」を開発2021年5月25日
世界最高水準の小型・軽量化を実現した4WD車に最適なリヤ用等速ジョイント
NTN株式会社(以下、NTN)は、前輪駆動車ベースの4WD車の従駆動輪(サブアクスル)向けに世界最高水準の小型・軽量化を実現した「サブアクスル・リヤ用小型軽量等速ジョイント」を開発しました。
等速ジョイント(CVJ)は、エンジンまたはモータの動力の大きさ(負荷容量)やタイヤの転舵のための作動角によってサイズを使い分けています。
リヤ用CVJには、転舵による大きな作動角は不要となるため、リヤ用CVJに必要な作動角に合わせた専用設計により小型・軽量化した商品として、NTNは、2015年にリヤ側が主駆動輪となる後輪駆動車や後輪駆動車ベースの4WD車向けに「リヤ用軽量ドライブシャフト」*1を開発し、市場に展開してきました。
今回開発した「サブアクスル・リヤ用小型軽量等速ジョイント」は、「リヤ用軽量ドライブシャフト」のコンセプトを応用し、前輪駆動車ベースの4WD車のリヤ向けに改良した商品です。従駆動輪となるリヤに求められる負荷容量はより小さくなるため、従来品から大幅に小型・軽量化を図りました。
タイヤ側に配置される固定式CVJとデファレンシャル側に配置されるしゅう動式CVJのそれぞれについて、最大作動角の見直しや部品の最適設計などによる部品の薄肉化・小径化により、必要な強度を維持しながら小型・軽量化を実現しています。
自動車市場においては、環境負荷低減を背景に低燃費化が加速する一方で、北米を中心にグローバルでSUVの人気が高まっているほか、モータをフロント側とリヤ側の両方に取り付けた電動4WD車が次々と発売されており、今後もさらなる前輪駆動ベースの4WD車の増加が見込まれます。
近年、車両開発において環境性能の向上が必須とされるなか、NTNは大幅な小型・軽量化を実現した本開発品を市場に提案し、車両の軽量化・低燃費化に貢献してまいります。
なお、NTNは本開発品を5月26日~7月30日に開催される「人とくるまのテクノロジー展2021 オンライン」に出展いたします。
- 2015年10月27日プレスリリース:「リヤ用軽量ドライブシャフト」を開発
https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201500071.html
特長(当社従来品比)
1. 軽量化(ステム部を除いた形状) | 固定式CVJ 6.2%、しゅう動式CVJ 29%低減 ⇒軽量効果を車両燃費に換算した場合、約0.02%の燃費改善効果(当社試算結果) |
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2. コンパクト化(外輪外径比) | 固定式CVJ 1.9%、しゅう動式CVJ 12.3%低減 |
開発品と従来品の比較
* 最大作動角47°設計品の内部部品を流用し、外輪のアキシアル方向長さの短縮により軽量を図った30°設計品 |
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商品写真
適用箇所
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自動車事業本部 事業戦略本部 事業企画部 TEL:03-6713-3666