A.T.
外国語学部 英語学科卒業
2013年入社
NTN Wälzlager(Europa) G.m.b.H.(欧州販売)
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入社後は、半年間の工場研修の後、関東自動車支社で営業職として国内の完成車メーカー、またTier1と呼ばれる自動車部品メーカーを担当。約5年の営業経験を経て欧州販売(ドイツ)に異動になり、現在は海外駐在員として製品購買を担当しています。主にサプライチェーンマネジメント(SCM)を担い、ドイツを拠点にヨーロッパに生産工場を持つ海外の完成車および自動車部品メーカーの発注状況や、市場の先行きを鑑みて、対日発注内容の決定や適正在庫の管理を行うのが私の仕事です。国内営業担当をしていた時は、顧客である国内の自動車および自動車部品メーカーと直接向き合うことができましたが、現在はドイツ人営業に自分の意図と目的を理解、納得してもらい、交渉事を前に進めてもらわなければなりません。例えば、主に日本国内で生産した製品を海外に輸出して販売する当社は、顧客対応力は優れていても、ドイツ国内の競合他社と比べると、日本からの輸送の分リードタイムが長くなるという弱点があります。そこで製品購買を担う私が日本の生産管理や技術など複数部署と連携を図り、限られたリソースの中から顧客の要求納期をもとに、提案できるベストなシナリオを考えます。そうした提案がうまくいった時の達成感は仕事をする上でのやりがいのひとつになっています。
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SCMでは供給を絶やさないための計画準備、また時勢やトラブルに対して柔軟に対応することが欠かせません。顧客と生産側の間に立ち、需給バランスを保ち続けることは“出来て当たり前”であり、現行ビジネスを失わないための砦でもあります。私はその“当たり前”を継続するために、日頃から変化に気を配り、状況を確認し、仲間や上位者の意見を仰ぎながら、常に適切な行動が取れるよう努めています。また、仕事仲間との信頼関係を築くためにコミュニケーションにも気を配っています。私のオフィスと営業がいるオフィスは車で5時間ほど距離があるため、やり取りは電話が中心。気持ちの上ですれ違いが起きないよう、声の表情や言葉選びにも気をつけています。これも海外で働く上では当たり前かもしれませんが、ドイツで外国人として働かせてもらっていることを忘れず、ドイツの経済活動にプラスになるよう業務に取り組むことも意識しています。
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市場変動があっても、新規案件の発足という重要な場面でも、顧客と直接向き合う営業がスムーズかつ有益な交渉ができるよう、面談前の資料確認や作戦を練るのも私の重要な仕事です。人を介してビジネスを成立させる難しさを感じたこともありましたが、現在はさまざまな人を巻き込んだチームで目的を達成するやりがいを実感できるようになりました。駐在生活も4年目に突入するので、ドイツのワークシェアの文化に倣い、同僚と相談しながら日々の仕事の最適化を図るとともに、今後は多方面からも頼られる存在を目指して欧州ビジネスの拡大により貢献したいと思います。
9:00
メールチェック、日本との連絡
10:30
営業と需要状況確認、また問い合わせへの回答
11:30
発注計画確認、修正
12:30
食堂でランチ
13:00
フランスやイタリアの他拠点とのWEB会議
15:00
同僚と販売予算および在庫状況の確認
16:00
日本への依頼事項をまとめ、メールで発信
18:00
退社
ドイツという地の利を生かし、以前は長期休暇で隣国への旅行を楽しんでいましたが、現在は近場の森などでデジタルデトックスすることが増えました。欧州はクラシック音楽の本場なので、オーケストラやオペラを鑑賞することも。駐在を機に中断していたピアノのレッスンも再開しました。