ラジアル玉軸受(ボールベアリング)
深溝玉軸受
最も一般的な軸受で、種々の分野で幅広く使われています。この軸受には、内部にグリースを封入し使いやすくしたシールおよびシールド軸受があります。
また、外輪取付け時の位置決定を考慮した止め輪付き軸受、ハウジングの温度による軸受はめあい面の寸法変化を吸収する膨張補正軸受、潤滑油中のごみに強いTAB軸受等、種々の軸受があります。
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アンギュラ玉軸受
内輪、玉、外輪の接点を結ぶ直線がラジアル方向に対してある角度(接触角)をもっています。
この角度は、基本的に3種類の接触角で設計されています。
この軸受はアキシアル荷重が負荷できますが、接触角をもつため1個では使用できず、対、または組合せで使用しなければなりません。
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組合せアンギュラ玉軸受
2個以上のアンギュラ玉軸受を、背面配列、正面配列、並列配列で組み合わせた軸受です。
正面組合せ(DF)および背面組合せ(DB)軸受は、両方向のアキシアル荷重を受けることができます。背面組合せ軸受は、正面組合せ軸受よりもモーメント荷重の負荷能力が大きくなります。並列組合せ軸受は、軸受単体よりも大きい一方向のアキシアル荷重を受けることができます。
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4点接触玉軸受
内輪が二つに分離しているアンギュラ玉軸受です。内輪、外輪をラジアル方向に押しつけたとき、玉が内輪および外輪と4点で接触します。1個の軸受で両方向のアキシアル荷重を受けることができ、一般に純アキシアル荷重、またはアキシアル荷重の大きい合成荷重の下で、2点接触状態で使用します。
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複列アンギュラ玉軸受
単列アンギュラ玉軸受を背面組合せ(DB)にして、内輪および外輪をそれぞれ一体とした構造です。
ラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重を受けることができ、さらにモーメント荷重に対する負荷能力もあります。
この軸受にはシール形、またはシールド形もあり、開放形と比べ、定格荷重が変わります。
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自動調心玉軸受
外輪の軌道面の中心が軸受の中心と一致した点を持つ球面で、内輪は二列の軌道溝をもつ玉軸受です。
玉、保持器、内輪は外輪に対してある程度自由に傾いて回転することができます。したがって、軸やハウジングの加工誤差や軸受の取付けなどによって生じるミスアライメントは自動的に調整されます。
しかし、アキシアル荷重の負荷能力はあまり大きくないので、アキシアル荷重の大きな箇所には適しません。
また、内径がテーパ穴の軸受にアダプタを使用すれば、取付け・取外しが容易なことから伝動軸などによく使用されます。
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転がり軸受ユニット用玉軸受
NTN深溝玉軸受の軸受系列62.63と同じ鋼球、および保持器を用いています。また、両側には耐油性合成ゴムシールとNTN独特のスリンガ(フリンガともいう)とを組み合わせた二重シールが施してあります。
内輪は広幅になっており、2箇所の取付用ボール入り止ねじで軸に締め付けるものと、内径面がテーパ穴になっていてアダプタを用いて軸に取り付ける形式のもの、また、内輪側部の偏心溝とカラーの偏心溝により軸に内輪を固定する偏心カラー方式や深溝玉軸受と同様内輪と軸とにしめしろをもたせて軸に取り付ける形式のものもあります。
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