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研究開発活動

トライボロジーをコアコンピタンスに
市場トレンドを先取りした研究開発活動をグローバルで推進

研究開発方針

基盤技術・商品の強化と新事業開発の強化

NTNはトライボロジー(摩耗・摩擦・潤滑のメカニズムを扱う科学技術)をはじめとする技術領域を強みに、市場トレンドを常に先回りした研究開発を進め、産業界の発展に貢献しています。

2018年よりスタートした中期経営計画「DRIVE NTN100」では、「当社の経営基盤を支える基盤技術・商品の強化」と、「新たな領域への展開を目的とした新事業開発の強化」の二軸に対して、研究開発活動をグローバルで加速させています。

技術領域の強み

100年以上にわたるベアリングの開発・製造で培った技術

NTNは1918年の創業以来、100年以上にわたってベアリングをはじめとする商品の開発に取り組み続けています。あらゆる機械に使われるベアリングは、摩擦を低減しエネルギー消費を抑制する「エコ商品」です。ベアリングの開発を通じて培ったトライボロジーや、ベアリングの製造に欠かせない熱処理や精密加工、精密測定などの技術領域がNTNの強みです。

近年は、自動車市場向け商品の開発で培ったCAE技術(コンピューターシステムを活用することで、商品の設計や構造の解析、試験などを効率的に行う技術)を幅広い分野で応用し、設計や技術検討の高度化を進めています。

これらの技術領域における強みを駆使し、さらなる高機能、省エネルギー、軽量コンパクト商品の開発に取り組んでいます。このようなクリーンで環境負荷低減に貢献可能な商品を提供することで、お客さま満足度を向上させるとともにNTNの持続的成長を図っています。

研究開発体制

グローバル体制を構築

NTNは世界のマーケットニーズに対応する研究開発体制を構築するべく、日本・米州・欧州・中国に研究開発拠点を置いています。

各拠点同士で活発な技術・人材交流を行っているほか、各地区で研究・開発した設計情報や試作・実験情報、生産技術情報、顧客案件情報などをデータベースで情報共有することで、グローバル視点での新技術・新商品の創出を加速させています。

また、産学連携を通じた最新技術の取り込みによる研究開発も加速させており、2017年9月には国立大学法人大阪大学大学院工学研究科に「NTN次世代協働研究所」を設立しました。人工知能(AI)を活用した軸受の余寿命予測や、軸受破損の未然防止などを可能とする研究を行っています。

各地域の研究開発拠点の役割

日本 先端技術研究所 基盤商品の最先端(世界一、世界初)を実現するため、トライボロジー、素材、表面改質および粉体技術を高度化し、軸受機能の向上、地球環境保全につながる革新的なもの造り技術の創造に取り組んでいます。また、新エネルギー分野などの成長市場に向けた部材開発、システム開発などの研究開発も行っています。
商品開発研究所 技術者の独自性ならびに技術者同士の連携による総合力と機動力を生かし、自動車市場や産業機械市場、補修市場向けの新商品を開発しています。また、既存商品のモジュール・システム化を行い、新たな付加価値を持たせた商品開発とそれに伴う基盤技術の確立を進めています。
生産技術研究所 NTNグループの固有技術やコア技術を有する生産システムや、生産技術、生産設備の研究開発を行っています。また、新商品開発プロセスの中で生産技術に関する課題解決を行うとともに、NTNグループ全体の生産技術課題の指導や援助も行っています。
CAE開発研究所 NTNグループの研究・技術部門の設計・開発・試作・実験などの業務をCAE技術活用により高度化・効率化することを目的に、先端技術を用いた高度なCAE技術の研究や、社内独自のCAEプログラムの開発を行っています。
NTN次世代協働研究所 産学連携による最先端技術を取り込むことにより、基盤技術の強化、新たな領域における事業創出に向けた研究開発に取り組んでいます。
米州 NTN米国技術センター(産業機械) 評価試験や適用開発などお客さまの要求に基づく技術対応や、技術提案を行っています。
NTN米国技術センター(自動車) 評価試験や使用後の商品の調査・分析活動、お客さまの要求に基づく技術対応・技術提案、現地調達化に向けた開発などに対応しています。
欧州 NTN-SNR
欧州研究開発センター
NTNと同じく100年の歴史を持ち、2008年にNTNグループに加入したNTN-SNR(旧:SNR ROULEMENTS)が得意とするセンシング技術を活用し、商品開発研究所との協業のもと、CASEに対応するモジュール商品、システム商品を開発しています。
中国 NTN中国技術センター お客さまの課題解決に貢献する営業技術をはじめ、各種評価試験や、使用後の商品の調査・分析活動に加えて、中国ローカル材料の評価・分析も行い、現地調達率の向上を図っています。

研究開発を加速させる社内制度

NTNでは「特許管理細則」や「特許報奨要領」などを定め、従業員に対して職務発明に対する実績報奨を行っています。外国登録特許やノウハウとして秘匿すべき職務発明も報酬対象とし、実績報酬金額には上限を設けず従業員の職務発明の創出に取り組んでいます。

最新の研究開発テーマ

最新の研究テーマは、「NTNレポート」(統合報告書)をご参照ください。

https://www.ntn.co.jp/japan/investors/annual.html