いろんな種類の「ベアリング」(5)
~すべり軸受~
今までタマやコロといった転動体のある「転がり軸受」について勉強してきたね。今度は転動体のない「すべり軸受」を見てみよう。
「転がり軸受」は転動体が転がって回転するけど、「すべり軸受」は内側がツルツルになっていて、軸がこの中ですべって回転する仕組みなんだ。
また「転がり軸受」が鋼でできているのに対し、「すべり軸受」は鉄の粉を焼き固めたり、特殊な樹脂でできている。鉄の粉を焼き固めたあと油をしみ込ませたり、フライパンの表面に使われる「フッ素」を混ぜた樹脂を使ってすべりを良くしているんだ。
転動体がない分、まさつの小ささや強度は「転がり軸受」にはおよばない。だけどその分、軸の周りの断面を小さくすることができる。この特長を活かして携帯電話や音楽プレーヤーなど、コンパクトな機械の中で活躍しているんだよ。