「コロ」から「ベアリング」へ
~「まさつ」を小さくする知恵と工夫~
前回、「コロ」を使えばまさつを小さくできることを学んだよね。このことを利用したのが、回転運動をする軸を支える機械部品「ベアリング」なんだ。今回はその歴史を勉強してみよう。
紀元前1世紀頃、ヨーロッパで、車輪の中心に穴をあけて中に「コロ」を置き、「軸」を差し込んで、よりスムーズに車輪が回転するよう工夫したんだ。地面に並べたコロを、穴の内側に置いたようなもので、これが「ベアリング」のもとになったといわれている。
15世紀に活躍した万能の天才、レオナルド・ダ・ビンチが、「コロ」の代わりに球を使った今のボール・ベアリングの基礎となるスケッチを残しているんだ。
18世紀、イギリスで蒸気機関が発明されると、さまざまな機械がつくられるようになり(産業革命)、いろいろなところで「ベアリング」が活躍することに…。使い方によって、知恵と工夫を重ねて、たくさんの種類のベアリングがつくられるようになった。次回は、ベアリングの種類を紹介するので、お楽しみにね。