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2021年

「2021年、環境の変化に柔軟に対応できる企業へ『トランスフォーメーション』を加速」2021年1月4日広報ニュース

明けましておめでとうございます。良い新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

昨年は、グローバルにおける新型コロナウイルス感染症の拡大により、「危機対応期間」として従業員の安全と健康を確保するとともに、事業の継続と将来の成長に向けた準備への取り組みを進めてきました。今春から始まる新年度には新中期経営計画をスタートし、事業構造の「変革」(トランスフォーメーション)を加速してまいります。

当社が注力していく取り組みについてご説明いたします。

企業価値を創出できる財務体質の構築

アフターマーケット事業では、戦略的在庫の拡充やアウトソーシングの活用などにより供給体制を強化し、販売拡大を図ります。産業機械事業においては、風力発電など成長業種に注力するほか、IoTやロボット化に対応した商品の開発、提案を進めます。さらに、アフターマーケット事業との連携強化により、OEM向け販売から補修需要まで確実に取り込むビジネスモデルを構築します。

自動車事業では、EV・電動化に対応する電動モジュール商品や、小型・軽量化、高速回転・低トルクなど高機能商品の開発、提案を進め、さらなる販売拡大を目指します。

調達改革では、グローバルで最適なサプライチェーンの構築を進め、安定調達の実現と比例費の低減に取り組みます。また、生産改革では、全体最適による整流化により、リードタイム短縮や在庫削減を図り、キャッシュを生み出すもの造りへの転換を図ります。さらに、新IT基幹システムやRPAなどデジタル技術の活用により、全社において生産性の向上と業務の効率化を推進します。

事業や商品のポートフォリオを見直すとともに、調達や生産における変革やデジタルトランスフォーメーションを通じて、損益分岐点を引き下げ、常に利益を生み出す財務体質を構築します。

新領域への展開の加速

これまで培ってきたコア技術を活用し、サービス・ソリューションや再生医療、自然エネルギー事業など新たな領域における取り組みを加速させてまいります。状態監視システム(CMS)を活用した軸受の余寿命予測の研究やiPS由来細胞を用いた研究開発など、外部とのアライアンスを通じたイノベーションの創出にも取り組みます。自然エネルギー事業においては、自治体への設置が決まったコンテナ収納移動型の独立電源「N3 エヌキューブ」をはじめとする再生可能エネルギーを活用した商品の提案を進め、循環型社会の実現に貢献してまいります。

ESG経営の強化

将来も社会から必要とされる企業であるために、ESG経営の強化を図っています。マテリアリティ(重要課題)を特定し、事業活動を通じて社会課題の解決に取り組んでまいります。気候変動への対応においては、事業活動におけるCO2の削減に加え、環境貢献度の高い商品の構成比を高め、環境の負荷低減に貢献します。また、ワークライフバランスの実現に向けた働き方改革を通じて、人権を尊重し、安全で健康的に働き、活躍できる職場づくりを進めます。さらに、ガバナンスの強化を通じて透明性や公正性を持った経営体制の構築を進めてまいります。

昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、人々の生活や企業を取り巻く環境は大きく変化しました。本年は、これまで進めてきたトランスフォーメーションを一層加速させ、経営環境の変化に対応できる企業体質の構築を図ることで、持続的な成長を目指してまいります。

最後になりましたが、皆さまとご家族のご健勝を祈念して、私の年頭の挨拶といたします。

NTN株式会社
取締役
代表執行役 執行役社長
CEO(最高経営責任者)
大久保 博司

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