東京電力HDの実証試験機に「NTNマイクロ水車」が採用2017年9月4日
* 「NTNマイクロ水車」は現在、販売を休止させていただいております。
山中に点在する設備や装置へ安定的に電力供給する独立型電源装置の開発へ
NTN株式会社(以下、NTN)の、「NTNマイクロ水車」*1が、東京電力ホールディングス株式会社(以下、東京電力HD)が取り組む課題「山中に点在する設備や装置に安定的に電力を供給する技術」を解決する独立型電源装置の発電装置として採用され、実証試験機の開発が進められることが決定しました。開発には、東京電力HD、株式会社コスモスウェブ、株式会社関電工、そして当社の4社が取り組むこととなります。
東京電力HDは、同社の技術やビッグデータを活用したさまざまな企業との連携を推進しており、同社のウェブサイト「TEPCO CUUSOO」*2で取り組むべき課題解決のための技術やアイデアを募集しています。その課題のひとつ「山中に点在する設備や装置に安定的に電力を供給する技術」に対し、NTNは、既存の水路に置くだけで発電できる「NTNマイクロ水車」を提案し、独立型電源装置の発電装置として採用されました。今夏より実証試験が開始され、データ収集・分析が行われます。
水路式の中小水力発電所においては、山中に点在する各種装置を稼動させるために送電線を敷設する必要がありますが、コスト面で効率が悪いことが課題となっていました。今回開発する電源装置は、コスモスウェブの制御システム、関電工の太陽光発電設備、そして当社の「NTNマイクロ水車」を一体化した独立型電源システムです。水力発電所の取水口付近に設置することで、発電した電力を使用し、付近の設備や装置を稼動させることが可能となります。
この独立型電線装置が完成すれば、小水力発電所の初期投資コストは大幅に削減され、未活用の水力を用いた再生可能エネルギー創出がより効率的に進むことが見込まれます。
NTNは、こうした自然エネルギーを活用した商品を通じて、地域で発電・消費する地産地消型エネルギーの提案を進め、低炭素化社会の実現に貢献してまいります。
- 2017年6月22日プレスリリース:
「NTNマイクロ水車」の販売開始
https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201700061.html - 東京電力ホールディングス株式会社:
オープンイノベーションのプラットフォーム「TEPCO CUUSOO」
https://tepco.cuusoo.com/
独立電源システム設置箇所
お問い合わせ先
NTN株式会社
広報・IR部