2017年

NTN株式会社
代表取締役社長 大久保博司

新年明けましておめでとうございます。良い新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

当社は、2015年4月に中期経営計画「NTN 100」をスタートし、来年3月に迎える創業100周年と、次の100年の持続的成長のため、重点施策を通じた「変革」に取り組んでおります。

2017年は、「NTN 100」の仕上げの年として、主に以下の取り組みに注力してまいります。

1. アフターマーケット事業の拡大

アフターマーケット事業は、キャラバン活動やエンジニアリング・サービス、品揃えの充実、IT活用等の取り組みにより、グローバルシェアが着実に拡大しています。本年も積極的な販売拡大を行い、特に海外における市場シェアのさらなる獲得を図ってまいります。

2. 新たな事業基盤の確立

これまでに培ってきた研究開発と生産技術、販売の総合力を活かし、新たな領域における事業展開を進めています。自然エネルギー分野では、昨年は小形風車と太陽光発電装置を組み合わせた「ハイブリッド街路灯」の販売を開始しました。本年は、発電効率の高い小水力発電装置「NTNマイクロ水車」と、10kWの「小形風車」の発売を予定しています。また、EV関連分野では自動車の電動化に対応した「電動モータ・アクチュエータ」やインホイールモータなど、今後大きな成長が期待できる商品の事業化を進めています。ロボット関連分野、サービス・ソリューション分野を合わせた4つの分野で、NTNの次の100年を支える新たな事業基盤を確立してまいります。

3. ドライブシャフト事業における収益体質の強化

自動車市場向けの主力商品のひとつであるドライブシャフト事業では、設計から材料、もの造りまでを徹底的に見直し、付加価値の高い商品をお客さまに提案しています。昨年は、「電子ビーム溶接」という新しい製造技術を用いたドライブシャフトの量産を開始しました。本年は、構成部品の標準化をさらに進めるとともに、材料面でもグローバル調達管理を強化することで、需要変動に柔軟に対応する体制作りと収益体質の強化を図ってまいります。

本年は、「NTN 100」の仕上げの年として、重点施策を確実に実行し、「トランスフォーメーション、変革」を加速させたいと思います。

最後になりましたが、皆さまとご家族のご健勝を祈念して、私の年頭のご挨拶とさせていただきます。