中国湖北省に等速ジョイント製造の新会社を設立2014年2月4日
NTN株式会社(以下、NTN)は、中国における3番目の等速ジョイント(以下、CVJ)の製造拠点として、湖北省襄陽市に台湾の裕隆グループとの合弁会社「襄陽恩梯恩裕隆傳動系統有限公司」(以下、襄陽NTN)を設立します。
1.新会社の狙い
NTNは、2013年4月にスタートした2年間の中期経営計画「復活2014」で、「利益を造る企業体質への変革」を目指し、グローバル生産体制の再編成を進めています。
「現地・現物・現人」の考えのもと、為替に左右されない体制の確立を目指し、需要が増加する海外各地の生産を拡大するとともに、現地調達率を高めております。
自動車の生産台数の増加が著しい中国においては、当社のCVJに対する需要が急増しております。NTNは、2002年に設立した裕隆グループとの合弁会社「廣州恩梯恩裕隆傳動系統有限公司」および2003年に設立した「北京瑞韓恩梯恩汽車部件有限公司」でCVJの生産を拡大してまいりました。これらの拠点では、すでにフル生産が続いていると同時に、拡張スペースがないことから、第3の生産拠点設立を決定しました。
襄陽NTNは、すでに10年以上の合弁事業の実績を持つ台湾の裕隆グループである「江申工業股份有限公司」との合弁で、豊富な労働力が得られる内陸部の湖北省・襄陽市に設立し、中国で生産する世界の自動車メーカへCVJを供給してまいります。
2.今後の計画
2015年4月から量産を開始予定。
従業員は、当初300名程度でスタートし、2017年度の約500名まで順次増員する計画。
売上高は、2017年度に約140億円を計画。
3.合弁会社の概要
(1) | 会社名 | 襄陽恩梯恩裕隆傳動系統有限公司 (英文:Xiangyang NTN-Yulon Drivetrain Co., Ltd.) |
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(2) | 事業内容 | 等速ジョイント(CVJ)の製造ならびに販売 | |
(3) | 所在地 | 中国湖北省襄陽市経済技術開発区 |
襄陽NTNの完成予想図 |
(4) | 資本金 | 34百万米ドル | |
(5) | 出資比率 | 恩梯恩(中国)投資有限公司60% 香港江申投資有限公司40% |
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(6) | 敷地面積 | 約133,000m2 | |
(7) | 延床面積 | 約24,000m2 | |
(8) | 従業員数 | 約500名(予定) | |
【ご参考】
等速ジョイント(CVJ)について
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CVJは自動車のエンジンの回転を常に等速で滑らかにタイヤに伝達するための部品で、FF車や4輪駆動車には必ず用いられます。自動車の低燃費や静粛性、快適性に対するニーズがますます高まっており、CVJはこれらに大きな影響を及ぼす重要な部品です。 さらにドライブシャフトだけでなく、プロペラシャフトやステアリングシャフトにもCVJが多く用いられています。 |
中国における拠点
お問い合わせ先
NTN株式会社
広報・IR部