フランスでインホイールモータ搭載の二人乗り小型EVの実証実験を開始2012年7月11日
NTN株式会社(以下、NTN)は、フランスのアヌシー市において、「小型EV用インホイールモータシステム」を搭載した二人乗り小型EVの実証実験を開始します。
NTNは、ベアリングの研究開発で培った技術を応用し、早くからインホイールモータの開発を進めております。昨年からは、静岡県※1および静岡県磐田市※2と連携して実証実験を開始しております。今回、「小型EV用インホイールモータシステム」を搭載した二人乗り小型EVの実証実験をフランスで初めて開始します。
インホイールモータ方式は、ホイールにモータを取り付ける方式であり、スペースの有効利用や車両設計の自由度が向上します。「小型EV用インホイールモータシステム」は、 インホイールモータを構成するハブベアリングと減速機、モータをホイール内に格納できるまで小型・軽量化し、インバータを含む制御システムを含めたEVシステム商品です。買い物・通勤などの近距離走行や、乗降性がよく高齢者にやさしいEVであり、地域コミュニティにおける活用も期待されています。
NTNは、EVの普及が進む欧州市場でも実証実験を開始することで、グローバルでEVシステム商品の開発を加速させ、次世代EVの早期普及に向けた活動を行ってまいります。
なお、今回の実験車両は、6月4日、国際的なアニメーションの祭典である「アヌシー国際アニメーション映画祭※3」のオープニングイベントでお披露目し、イベント期間中は、各会場の移動に使用されました。また、開会式会場ではインホイールモータシステムを搭載したコンセプトカー「Q'mo(キューモ) ※4」のデモ走行を行い、「真横移動」や「その場回転」などの動きを披露することで、インホイールモータシステム車の可能性を紹介しました。
※3 カンヌ国際映画祭の一部であったアニメーション部門の国際映画祭。1960年から独立してアヌシーで開催。
フランス・アヌシー市で実証実験を開始する小型インホイールモータシステム搭載の二人乗り小型EV
除幕するJean Luc RIGAUT(リゴー)、アヌシー市長(右)と
Didier SEPULCHRE(セピュルクル)、NTN-SNR会長(左)
インホイールモータシステムと実証実験車両
小型EV用インホイールモータシステムの特長
小型EV用インホイールモータシステム
空間スペース有効利用・設計自由度の向上
- 小型インホイールモータモジュール
薄型ハブベアリングを採用し、ホイール内への格納が可能。 - 駆動系を一体的にシステム化
駆動モータ、減速機、ハブベアリング、制御システム(インバータを含む) - 左右輪の駆動力独立制御
小型EVシャシーモデル
後輪2輪に搭載
二人乗り小型EV
コンセプトカー「Q'mo(キューモ)」をフランスで紹介
「Q'mo(キューモ)」による、
「真横移動」や「その場回転」のデモ走行
「Q'mo(キューモ)」に乗車するJean Luc RIGAUT (リゴー)、
アヌシー市長(左)とDidier SEPULCHRE(セピュルクル)、NTN-SNR会長(右)
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CSR・広報・IR部