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2011年

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「新たな成長に向けて」2011年1月5日広報ニュース

NTN株式会社
代表取締役会長 鈴木泰信

2011年 年頭所感

新年明けましておめでとうございます。良い新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

昨年を振り返ると、各国の経済政策の効果もあり世界各地で景気が回復し、自動車に続いて産業機械向けの需要が回復しました。

当社は2009年4月から2年間の中期経営計画「NTN次への2010」を推進中ですが、今年4月からは新たな中期経営計画をスタートさせます。需要の伸びが著しい中国、インド、ブラジルや、日本国内における「もの造り」体制の強化や、次世代技術の研究開発など、これまで準備してきたことを原動力とし、大きく羽ばたいていきたいと思います。

新興国の事業展開を加速するためには、「現地・現物・現人」で考えること、すなわち現地で現地の設備や材料を使って、現地の人が経営できる体制の構築が重要です。またグローバル調達やグローバル販売を積極的に進め、為替に左右されない体制を確立してまいります。

中国では現地工場の生産能力を増強すると同時に、販売支店を順次開設します。今年は新たに洛陽LYCと合弁会社を設立し、また「中国技術センター」により現地の技術対応力を高めます。

インド南部のチェンナイ新工場では、等速ジョイントだけでなく新たにハブベアリングの量産も開始します。

ブラジルではSNRとのシナジーによるハブベアリングの生産増強に加え、等速ジョイントの現地生産、さらに南米市場の産業機械向け事業を強化します。

SNRがNTNグループに加わってから2年が経過しました。世界各地で自動車向けや鉄道車両や航空機向けの新規受注案件が拡大し、販売代理店も増加しています。今後もシナジー効果を最大化させ、NTN-SNRブランドをますます高めてまいります。

研究開発では、若手社員のアイデアや、外部ネットワークなども活用し、次世代の電気自動車や産業機械向けに独自の商品開発を加速させます。

今後ますます多忙となりますが、仕事は「面白く」したいものです。春になって美しく咲いた花を見るのは「楽しい」ことですが、その美しい花を春に咲かせるためには、花が咲いた後に花柄を切り、肥料や剪定等の手間をかけなければなりません。そして次の年にまた美しい花が咲いた時に沸き上がってくる感動が、「面白い」ということです。今の自分はどんな顔をしているかを常に鏡に映し、「夢」と「気」を持って日々改善することで、仕事を「面白く」することができます。

2011年の干支は、「辛卯(かのと・う)」です。「辛」は、草木が枯れて新たな世代が生まれようとする状態を、「卯」は草木が地面をおおう状態を表しているそうです。つまり今年は新たに生まれ変わり、草木を地面一面に咲かせる年なのです。これまでの2年間に蓄えてきたエネルギーを一気に発揮し、「決断」と「スピード」と「成果」で、新たな成長に向けて大きな一歩を踏み出したいと思います。

最後になりましたが、皆さんとご家族の健康を祈念して、私の年頭のご挨拶といたします。

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