2010年
北米にハブベアリングの製造前工程を行う合弁会社を設立2010年12月24日
NTN株式会社（以下、NTN）と高雄工業株式会社（以下、高雄工業）、アサヒフォージ株式会社（以下、アサヒフォージ）の3社は、北米において、自動車用第3世代ハブベアリング（以下、ハブベアリング）の製造前工程である鍛造・旋削・熱処理の一貫生産を行う合弁会社の設立を決定しましたのでお知らせします。
1. 合弁会社設立の狙い
北米においては、自動車需要の回復、特に米系自動車メーカーからの新規受注の増加により、ハブベアリングの大幅な増量が見込まれます。NTNではハブベアリング完成品工場の生産能力を順次増強しておりますが、製造前工程の能力強化も必要です。
このたびNTNは、高い製造技術を持つ高雄工業とアサヒフォージとの合弁で、鍛造・旋削・熱処理の一貫生産を行う新会社の設立を決定しました。
新会社は、高度な製造技術によりハブベアリングのさらなる小型・軽量化を可能にし、自動車の燃費や乗り心地向上に貢献します。また、前工程を一貫生産することでコスト競争力を強化し、小型化が進む自動車向け商品の収益性向上を図ります。
将来的には、新会社で確立した独自の製造技術を欧州や中国など他の地域にも展開し、等速ジョイントを含めた自動車向け足回り商品の高い競争力と、世界市場におけるダントツの地位を確立してまいります。
2. 今後の計画
2010年12月に新会社を設立し、2011年6月に旋削・熱処理の生産開始、2012年2月には鍛造生産を開始する予定です。
3.合弁会社の概要
| (1) 会社名 | NTA PRECISION AXLE CORPORATION （NTAは合弁3社の頭文字） |
|---|---|
| (2) 事業内容 | 鍛造・旋削・熱処理部品の製造・販売 |
| (3) 所在地 | 795 Kimberly Drive, Carol Stream, Illinois U.S.A （米国イリノイ州キャロルストリーム市） |
| (4) 資本金 | 4,000万米ドル（約33億円） |
| (5) 総投資額 | 8,400万米ドル（約70億円） |
| (6) 操業開始 | 2011年6月（予定） |
| (7) 敷地面積 | 約53,500m² |
| (8) 延床面積 | 約20,000m² |
| (9) 従業員数 | 約180名（予定） |
NTA PRECISION AXLE CORPORATION
（完成予想図）
ご参考
高雄工業株式会社 概要
| 設立 | 1974年10月 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県弥富市楠三丁目13番地2 |
| 代表者 | 代表取締役社長 下村 豊 |
| 従業員 | 550人（2010年10月1日時点） |
| 売上高 | 80億円（2010年7月期） |
| 事業内容 | 自動車部品及び精密機械部品の製造、その他 |
| 関連会社 | NTK PRECISION AXLE CORP.（NTN USA出資60%、高雄工業同20%、他） |
アサヒフォージ株式会社 概要
| 設立 | 1970年10月（創業 ：1938年1月） |
|---|---|
| 所在地 | 名古屋市北区金田町4-16 |
| 代表者 | 代表取締役社長 朝日 繁光 |
| 従業員 | 498人（2010年5月末、連結） |
| 売上高 | 220億円（2010年5月期、連結） |
| 事業内容 | 自動車、ベアリング、建設機械部品などの鍛造、熱処理、機械加工 |
| 関連会社 | ASAHI FORGE OF AMERICA CORP.（アサヒフォージ出資60.6%、NTN USA同28.2%、他） |
第3世代ハブベアリングについて
ハブベアリングは、自動車の車輪に取り付けられ車体の重量による荷重を支えながら車輪の回転を可能にする、クルマの走行には欠かせない重要な役割を担う商品です。
ハブベアリングは第1世代から第3世代へと進化してきました。世代が上がるにつれユニット化が進み、部品点数が減るため軽量・コンパクトな設計となり、燃費向上にも貢献します。
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