軸受事業に関する洛陽LYC軸承有限公司とのアライアンス覚書締結について2010年4月19日
NTN株式会社(以下、NTN)と、中国の洛陽LYC軸承有限公司(以下、洛陽LYC)は、軸受事業に関して中国における自動車用軸受の製造・販売を行う合弁会社設立を含めた、両社のアライアンス検討を開始する覚書を締結しましたのでお知らせします。
1. 合弁会社設立の狙い
NTNは、中期経営計画「NTN次への2010」の重点課題の一つとして、新興国での販売・生産体制の強化を加速させております。急速に需要が拡大する中国市場においては、世界第1位のシェアを持つハブベアリングをはじめ、高い技術力とシェアを有する各種自動車向け商品及び産業機械向け商品の事業拡大を進めております。
洛陽LYCは中国トップクラスの軸受メーカーであり、中国内において販売や調達の広範なネットワークを有しており、自動車市場での販売拡大を目指しております。
NTNと洛陽LYCは、中国において2世代及び3世代ハブベアリングとニードルベアリングの製造・販売を行う合弁会社を設立することで、最高水準の品質レベルとコスト競争力を同時に達成し、中国内外の自動車メーカーに向けて販売拡大を目指します。また中国内における自動車及び産業機械向け商品の販売拡大を目的として、両社の販売ネットワークを活用した販売提携も検討してまいります。
2. 今後の計画
2010年7月末までに合弁契約を締結し、8月末までに合弁会社設立及び技術ライセンス契約を締結、2011年10月末までに合弁会社での量産を開始する予定です。合弁会社への総投資額は約10億元(約130億円)を予定しております。
尚、NTNはこれらのアライアンス案件を含め、中国での売上高を5年後の2015年度に1,000億円を目指します。
3. アライアンス先の概要
(1) 会社名 | 洛陽LYC軸承有限公司 |
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(2) 事業内容 | 各種軸受の製造・販売 |
(3) 所在地 | 中国河南省洛陽市建設路96号 |
(4) 会社設立 | 1954年 |
(5) 登録資本金 | 1,130百万元(約147億円) |
(6) 年商 | 2,700百万元(約351億円) |
(7) 従業員 | 約9,900人 |
調印式にて洛陽LYC陳董事長(左)と
NTN鈴木会長
ご参考
ハブベアリングとは
第3世代ハブベアリング
ハブベアリングは、自動車の車輪に取り付けられ車体の重量による荷重を支えながら車輪の回転を可能にする、クルマの走行には欠かせない重要な役割を担う商品です。
組み立てやすさを追求する過程で、ハブベアリングは第1世代から第3世代へと進化してきました。世代が上がるにつれユニット化が進み、部品点数が減るため軽量・コンパクトな設計となり、燃費向上にも貢献します。
NTNは、あらゆる種類のハブベアリングを取り揃えると共に、グローバルでの供給体制を整え、世界の自動車メーカーにハブベアリングを提供しています。
ニードルベアリングとは
各種ニードルベアリング
ニードルベアリングは転がり軸受の一種で、転動体に針のように細長いころが組み込まれています。スペースの割に負荷容量と剛性が大きいことが特長であり、このベアリングを使用することにより、機械の軽量化・コンパクト化が可能となります。
このような特長を持つニードルベアリングは、自動車用トランスミッションなど省スペース、高負荷容量が求められる用途に多く使用されています。
1962年にニードルベアリングの生産を日本で開始したNTNは、コスト競争力と高い技術力を背景に長年にわたりお客様の高い信頼を得ています。
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