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2026年

工作機械の省エネルギー化に貢献する高剛性と業界最高水準の高速回転性能を両立した主軸用軸受を開発 2026年10月16日 商品・技術ニュース

  • グリース潤滑環境で、従来品比25倍以上の長寿命を実現
  • 高速加工・重切削に対応し、生産性向上に貢献
  • 工作機械主軸のグリース潤滑化を後押しし、カーボンニュートラル推進と設備稼働率の向上に貢献

NTN株式会社(以下、NTN)は、新世代軸受シリーズ「ULTAGE(アルテージ)*1」の新商品として、「高速・重切削対応 円筒ころ軸受」を開発しました。

本開発品は、省エネルギー化に有効なグリース潤滑環境下で、従来品比*2 25倍以上の長寿命を実現するとともに、高剛性と業界最高水準*3の高速回転性能を両立しています。これにより、工作機械主軸のグリース潤滑への移行を後押しし、保守負担の軽減や設備稼働率の向上、さらには、製造現場のカーボンニュートラル推進にも貢献します。

  1. ULTAGE(アルテージ)は、究極を意味する【Ultimate】と、あらゆる場面での活躍を意味する【Stage】を組み合わせた造語で、世界最高水準の当社新世代軸受のシリーズ総称です。
  2. 黄銅保持器を使った軸受と比較した結果
  3. グリース潤滑対応の円筒ころ軸受として(当社調べ)

写真:高速・重切削対応 円筒ころ軸受 高速・重切削対応 円筒ころ軸受

開発の背景

近年、工作機械業界では、生産性向上に向けた加工の高速化に加え、高精度加工や重切削への対応が求められています。特に、1台でさまざまな加工を行う複合加工機の普及により、主軸用軸受には高速回転性能と高剛性の両立が求められています。

また、製造現場ではカーボンニュートラル実現に向けた省エネルギー化や保守負担軽減へのニーズが高まっています。そのため、工作機械主軸用軸受においては、従来のエアオイル潤滑に代わり、消費エネルギーの削減につながるグリース潤滑へ転換が求められています。一方で、高速回転環境においてグリース潤滑で十分な寿命を確保することが課題となっていました。

こうした背景を踏まえ、NTNは、グリース潤滑環境において高剛性と高速回転性能を両立するとともに、大幅な長寿命化を実現した高速・重切削対応の円筒ころ軸受を開発しました。

開発品について

本開発品は、グリース潤滑環境下で従来品比25倍以上の長寿命を実現しました。さらに、従来品比30%向上となるdmn値*4 115万の業界最高水準の高速回転性能を達成するとともに、重切削に求められる高剛性を確保しています。

この長寿命化と、高速回転性能と高剛性の両立を実現するため、保持器の材質や形状を見直しました。一般に、高速回転性能と高剛性は両立が難しい課題ですが、新開発の樹脂保持器を採用することで、重切削に求められる高剛性を持つ大径ころを使用しながら、業界最高水準の高速回転性能を実現しています。また、保持器を非対称形状にしたことによって最適なグリース配置となり、潤滑油成分を軸受内部へ効率的に供給し、大幅な長寿命化を実現しました。加えて、本開発品はエアオイル潤滑にも対応しており、保持器の形状を工夫することで、潤滑油の給油性を向上しています。

NTNは、今後も工作機械の高速化や省エネルギー化、保守負担軽減といった市場ニーズに応える商品開発を通じて、製造現場の生産性向上とカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。本開発品は、10月26日~31日に東京ビッグサイトで開催される「第33回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2026)」に初出展します。

  1. 軸受の回転性能を表す指標で、軸受ピッチ円径(mm)×回転速度(min-1)

グリース潤滑環境における寿命比較

図:グリース潤滑環境における寿命比較 グリース潤滑の課題だった寿命を大幅に向上

高速回転性能の比較

図:高速回転性能の比較 重切削向けの高剛性を維持したまま、
業界最高水準の高速回転性能を実現

開発品の特長

長寿命化 グリース潤滑環境下で従来品比25倍以上の長寿命を実現
高速回転性能 グリース潤滑対応円筒ころ軸受として業界最高水準となるdmn値115万を達成
(従来品比30%向上)
高剛性 ころの寸法・本数を最適化し、重切削に対応する高剛性を確保

用途

工作機械の主軸(複合加工機、マシニングセンタ、旋盤)など

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