HOME > 商品・技術情報 > 商品・技術ニュース:2026年 >  軸受を置き換えるだけで設備状態を見える化 センシング機能付き「しゃべる軸受」の商品化を加速

2026年

軸受を置き換えるだけで設備状態を見える化
センシング機能付き「しゃべる軸受」の商品化を加速
2026年10月14日 商品・技術ニュース

  • 設備改造不要で振動・温度をリアルタイム監視し、予知保全と省人化を支援
  • 製造業やプラント関連企業で保全費用削減など有効性を確認

NTN株式会社(以下、NTN)は、軸受そのものが設備状態を伝えるセンシング機能付き軸受「しゃべる軸受®」*1について、商品化に向けた検証を進めています。「しゃべる軸受®」は、軸受内部にセンサーや無線通信機能を搭載し、既存設備の状態をリアルタイムで把握できる商品です。製造業やプラント、インフラ設備の維持管理を行う事業者での評価を通じて有効性や運用性を確認しており、早期の商品化を目指します。

近年、製造現場では人材不足や熟練技術者の減少が課題となっており、設備の安定稼働や保全業務の効率化へのニーズが高まっています。そのため、設備の異常を早期に検知し、故障を未然に防ぐ状態監視技術が注目を集めています。NTNはこれまで培ってきた設備診断や予知保全技術の適用拡大を目指し、既存軸受と交換するだけで高度な状態監視を可能にする「しゃべる軸受®」の開発を進めています。

「しゃべる軸受®」は、軸受内部に振動・温度・回転速度センサー、発電機、無線通信デバイスを組み込んだセンシング機能付き軸受です。標準軸受と同等サイズで、電源や通信のための配線も不要なため、既存設備の設計変更や大掛かりな改造を行うことなく導入できます。軸受や設備の振動、軸受内部の温度をリアルタイムに取得し、設備の異常の兆候を早期に把握することで、設備停止リスクの低減や保全業務の効率化・省人化に貢献します。

NTNでは、2022年の開発発表以降、お客さまからの評価やご意見をもとに改良を重ねてきました。小型サイズを含む対応軸受サイズの拡大に加え、耐熱性能の向上、通信機能の改善、製造現場に設置しやすいデータ収集デバイスの開発や複数設備の同時監視・遠隔監視への対応など、取得データの可視化・活用機能を強化し、実際の設備運用を見据えた機能向上を進めています。

これまでのテストマーケティングでは、モーターやポンプ、ファン、ギヤボックスなどを対象に評価を実施しており、お客さまからは「既存設備に容易に適用できる」「状態監視データを手軽に取得・活用できる」といった評価をいただいています。また、一部の評価先では、設備のオーバーホール周期を従来の2倍以上に延長し、年間の保全費用を半分以下に削減できた事例も確認しています。今後はさらに多様な設備や使用環境で評価を進め、実用化に向けた検証を進めてまいります。

NTNは、「しゃべる軸受®」をはじめとする状態監視ソリューション*2の拡充を通じて、設備停止リスクの低減や保全業務の省人化を支援し、「機械を止めない」製造現場の実現と、お客さまの生産性向上に貢献してまいります。

  1. 2022年6月14日リリース:
    センサー内蔵軸受「しゃべる軸受®」を開発
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news202200041.html
  2. 軸受の運用・活用をサポートするNTNのソリューション:
    https://www.ntn.co.jp/japan/service_solution/index.html

「しゃべる軸受」の主な特長

1. 既存設備へ容易に導入可能
  • 標準軸受と置き換えるだけで状態監視を実現
  • 設備の改造や配線が不要
2. 軸受内部から設備状態を高精度にセンシング
  • 振動や温度をリアルタイムで取得
  • 異常の兆候を早期に把握し、設備停止リスクの低減に貢献
3. 商品化に向け機能・性能を強化
  • 対応軸受サイズを拡大(軸受外径90mm~160mmに対応)
  • 耐熱性能を向上(100℃まで対応可能)
  • データ取得・通信機能を最適化し、専用データ収集デバイスの開発や複数台の同時監視、遠隔監視など監視システム機能を強化

写真:「しゃべる軸受」サイズ比較 「しゃべる軸受」サイズ比較
左:小型化したモデル(軸受外径:90mm)
右:2022年開発発表時モデル(軸受外径:150mm)

お問い合わせ先

お問い合わせフォーム

印刷する