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2025年

e-Axle用「樹脂モールド絶縁軸受」の量産を開始 2025年5月21日

  • 外輪外径面および幅面に樹脂絶縁層を射出成形することで、軸受の電食を低減する高付加価値商品

NTN株式会社(以下、NTN)は、EV(電気自動車)の駆動源であるe-Axleに使用される軸受としてEV特有の課題である電食を抑制する「樹脂モールド絶縁軸受*1」の量産を開始しました。

  1. 2024年5月16日プレスリリース:
    e-Axle向け「樹脂モールド絶縁軸受」を開発
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news202400035.html
写真:外輪外径面および幅面に樹脂絶縁層を射出成形した「樹脂モールド絶縁軸受」 外輪外径面および幅面に樹脂絶縁層を射出成形した
「樹脂モールド絶縁軸受」
図:平行軸e-Axleにおける本商品の適用箇所例(赤丸部分) 平行軸e-Axleにおける本商品の適用箇所例(赤丸部分)

e-Axleを駆動する電流が軸受内部を通過すると、軸受の軌道面が損傷する電食が発生することがあります。損傷が進行すると振動や異音などにつながるため、e-Axle用の軸受には電食対策が求められています。

「樹脂モールド絶縁軸受」は軸受の外輪外径面および幅面に樹脂絶縁層を射出成形することで電食の発生を抑制します。耐電圧1,000V以上の絶縁性を確保しているほか、樹脂絶縁層は材料面および成形技術面から優れた耐久性を有しており、広範囲の温度変化にも対応可能でかつ軸受の組み付け時にも剝がれにくいという特長を持ちます。

このたび、海外の自動車メーカーが製造するEVのe-Axleに本商品が採用されました。採用車種における軸受の使用条件などを踏まえて、当社の耐電食軸受のラインアップから最適な商品として本商品を提案したところ、絶縁性能や耐久性を評価いただき量産受注に至りました。

EVバッテリーは、航続距離の延長やバッテリーの充電時間の短縮などを目的に高電圧化が進んでおり、将来的には約800Vのバッテリーの普及が予想されています。バッテリーが高電圧化すると通電による軸受の損傷が大きくなりますが、耐電圧1,000V以上の絶縁性を実現している本商品は800Vのバッテリーにも使用可能であり、今後ますますの採用拡大を見込んでいます。

NTNでは、本商品のほか導電性ゴムシールを採用した導電軸受*2などの耐電食軸受の商品ラインアップの拡充を進めるとともに、通電による損傷から振動や異音にいたるまでのメカニズムの解明や電食寿命の予測方法の確立などの研究にも取り組み、今後さらに高まることが予想される耐電食ニーズに対して、お客さまの使用条件に合わせた最適な電食対策のご提案を進めてまいります。

本商品を含む耐電食対応の各種軸受商品を5月21日~23日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展します。

  1. 2024年5月17日プレスリリース:
    EV向け耐電食軸受のラインアップを拡充
    https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news202400036.html

特長

1. 耐電食性 軸受内部の電流通過を低減する絶縁性に優れた樹脂を軸受の外輪外径面および幅面に射出成形することで、耐電圧1,000V以上の絶縁性を実現しました。今後増加が見込まれる800Vのバッテリー電圧にも対応します。*3
  1. e-Axle用軸受にかかる電圧をバッテリー電圧の10%以下と想定
2. 耐久性 樹脂はこれまで温度変化による亀裂が課題となっていましたが、広範囲な温度変化においても必要な強度を維持できる樹脂材料と、樹脂絶縁層全体に十分な強度を持たせる成形方法を採用することで、e-Axle用軸受に求められる幅広い温度環境でも使用できる耐久性を実現しています。

写真:電食試験後の外輪軌道面(左:開発品、右:標準品) 電食試験後の外輪軌道面
(左:開発品、右:標準品)
標準品では電食特有の波板状の損傷が発生

用途

EV・HEV用e-Axle(モータ、減速機)

お問い合わせ先

軸受事業本部 事業戦略ユニット 自動車マーケティング部 TEL:052-222-3351

お問い合わせフォーム

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