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2023年

新商品
「NTNポータブル異常検知装置」を使用した軸受の診断レポートビジネスを開始
2023年7月25日新商品ニュース

NTN株式会社(以下、NTN)は、軸受の異常を検知する「NTNポータブル異常検知装置*」の測定・分析データに基づく診断結果をお客さまに報告するレポートビジネスを開始しました。機械保全を行うお客さまに診断レポートを提供し、機械保全の信頼性向上と工数削減、安定稼働に貢献します。

「NTNポータブル異常検知装置」は、設備の振動測定や周波数分析を行うことにより、軸受の異常検知や損傷部位の推定を可能とするデバイスです。手のひらサイズのコンパクトさが特長で、振動や異音が気になる設備に取り付けることによりその場で測定と分析ができ、専用アプリをインストールしたスマートデバイスでデータの解析や管理をすることが可能です。振動の原因の多くは軸受の異常に起因し、本デバイスを使用することで設備の振動の原因を効率的に調べることができます。

従来、設備の機械保全は技能員の経験や感覚などを頼りに行われてきましたが、近年は人材不足などによりノウハウの蓄積や伝承が困難になっています。また、機械保全に必要な工数を削減し、効率化するため、技能員の経験をデジタル化するニーズも高まっています。「NTNポータブル異常検知装置」はこうしたニーズに対応する商品として、2020年の発売以来、さまざまな業種のお客さまにその利便性や機能の高さを評価いただき、これまでに国内外で多数の納入実績を誇ります。

当社は、「NTNポータブル異常検知装置」の提案を進める中で、徹底した保全体制が必要な重要設備を扱うお客さまから、本商品を用いた機械保全の効率化に加え、機械保全の信頼性をさらに向上させたいというご要望が寄せられ、このたび測定データを基にした診断レポートビジネスを開始しました。軸受メーカとしての専門知識やノウハウを持つNTNがお客さまのデータを分析し、詳細な診断結果をレポートとしてお客さまに提供いたします。

本サービスを自治体の上下水道設備向けに提案したところ、配水ポンプやモータなどの測定データにおいてお客さまの通常の機械保全の方法では認識できない軸受の軽微な異常振動を発見しました。その結果、お客さまが当社の分析・診断結果をもとに新たに修理計画を立てることで、軸受の故障を未然に防ぐことができました。

国内においては、今後も機械保全のデジタル化に対するニーズが高まり続けると考えられています。NTNは、回転動作が伴うモータやポンプなどの設備を中心に本サービスを展開し、機械保全の信頼性向上と設備の安定稼働に貢献してまいります。

NTNは「NTNポータブル異常検知装置」のほか、軸受や近傍にセンサを取り付けて軸受の状態を監視する商品やサービスも提供しています。本サービスで蓄積した測定や分析に関するノウハウを活用し、「サービス・ソリューション」分野のさらなる展開につなげてまいります。

* 2020年5月25日プレスリリース:軸受の異常検知サービスを拡充
https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news202000025.html

用途

電動機械(昇降機、ポンプ、搬送機械)、製紙機械、プラント設備、工作機械、一般産業機械の設備保全、出荷検査

商品仕様

商品仕様
サイズ 幅41mm×奥行36mm×高さ87mm
重量 145g
防塵・防滴性 IP65準拠
測定・分析手段 Apple iOS対応スマートデバイス+専用アプリ
測定・解析内容 振動OA値(加速度/速度/変位)、 FFT分析による軸受や機械の損傷個所の推定および異常検知

診断レポートビジネスの概要(イメージ)

診断レポートビジネスの概要

診断レポート(イメージ)

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