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2017年

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新技術
「薄型・高精度角度センサ」を開発
(新名称:「複列磁気リング」**)
2017年4月20日新商品ニュース

NTN株式会社(以下、NTN)は、ロボット関節などの用途に、薄型かつ軽量で、角度を高精度に検出できる「薄型・高精度角度センサ」を開発しました。その結果、従来の「高分解能回転センサ付軸受*」より、さらに高精度な角度検出が可能となりました。

近年のロボット市場において、ロボットには緻密で高精度な位置決めが要求されています。このようなニーズに適応した、高精度に回転角を検出する角度センサを開発しました。

今回開発した「薄型・高精度角度センサ」は、リング部材にゴム磁性体を複合成形した後、極数の異なる2列の磁気トラックをゴム磁性体に着磁させた複列磁気エンコーダと磁気センサで構成されています。従来のエンコーダは、N極とS極のペア配列(極対)が32/31極対でしたが、本開発品は64/63極対での配置となっています。そのため、高度な角度検出が可能である一方、隣り合う磁気トラックに影響を与えない高精度な着磁技術が求められますが、当社独自の高精度着磁技術により、実現しました。

今後は、今回開発したラジアルタイプのほか、アキシアルタイプも開発します。市場ニーズを確認しながら、「薄型・高精度角度センサ」の商品化、本開発品と軸受とのセット商品の商品化を進めてまいります。

なお、4月19日から幕張メッセで開催される「テクノフロンティア2017」において、テクタイト株式会社殿の展示ブースに今回開発した「薄型・高精度角度センサ」を参考出展いたします。

* プレスリリース「高分解能回転センサ付軸受」を開発
https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news20071225_3.html

**: 本商品は、2018年6月から「複列磁気リング」に名称を変更しております。

特長

(1) 軽量、薄型 当社従来品比 重量 △27%(従来品サイズ 外径 約φ25mm)
(2) 高精度 従来品 角度精度±0.2°(取り付け誤差を除く)
開発品 角度精度±0.1°(取り付け誤差を除く)

用途

  • ロボット関節角度検出など

お問い合わせ先

産業機械事業本部 事業企画部  

お問い合わせフォーム

薄型・高精度角度センサ

(a) 外観写真(a) 外観写真 (b) 着磁パターン図(b) 着磁パターン図

(外径φ51.5mm、内径φ44mm、幅8.2mm、重量10.7g)

(c) 使用例(c) 使用例

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