2011年

業界初！樹脂製すべり軸受とセンサを一体化

NTN株式会社（以下、NTN）は、樹脂製すべり軸受と磁気式回転センサを一体化させた、コンパクトで取り扱いが容易な『回転センサ付すべり軸受』を開発しました。これまでにシリーズ化してきました転がり軸受タイプ^※1に加えて、各種機械装置のコンパクト化・高機能化に対応します。

プリンタをはじめとした事務機器や計測機器類の装置内部には、多くの回転軸が設置され、それらを支える軸受には多くのすべり軸受が採用されています。近年、機械装置の高機能化に伴い、より多くの回転軸が採用され、機器全体の小型・コンパクト化が進んでいます。プリンタの例では、紙づまりや構成部品の摩耗による回転軸の回転不具合が発見しづらくなってきており、このため、不具合の原因箇所を容易に発見できるセンサを組み込んだすべり軸受のニーズが高まっていました。

今回NTNが開発した回転センサ付すべり軸受は、すべり軸受と磁気式の簡易回転センサを一体化させているため、各種機械装置のコンパクト化や取扱いが容易な構造を可能にしました。また、多様な配線に対応するためフレキシブルなコネクタ設置構造とし、すべり軸受の寸法や製品形状も顧客の仕様にマッチさせた設計が可能です。コンパクトな回転センサ付すべり軸受を使用することで、回転軸の動作状況を確実・容易に監視することが可能となり、メンテナンス時間の短縮につながります。

NTNでは、既に受注活動・サンプル納入を開始しており、継続して事務機器や計測機器類をはじめ、さまざまな用途に向けた販売活動を行ってまいります。

※1 「回転センサ付軸受」としてシリーズ化（カタログ No. 3032）。

仕様

• 軸径φ6の場合の仕様を下記に示します（引続きφ4～φ10へ展開予定）

用途

プリンタ、事務機器・計測機器等

お問い合わせ先

産業機械事業本部 事業企画部

製品写真