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2011年

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新商品
『ステアバイワイヤ操舵システム』を開発
2011年3月11日新商品ニュース

NTN株式会社(以下、NTN)は、次世代の車両操舵システムとしてハンドル操作を電気信号で伝える『ステアバイワイヤ※1操舵システム』を開発しました。

操舵システムを機械制御から電子制御に変更することにより、以下の効果が得られます。

  1. 操舵装置のレイアウト自由度が高まる。
    (例:左右ハンドルの付け替えや衝突時の緩衝装置の省略)
  2. 転舵アクチュエータを適宜制御し自動的に安定した快適な車両挙動を実現。(例:横風による車両のふらつき防止)

NTNが開発した『ステアバイワイヤ操舵システム』は、転舵操作用メインモータに加え左右独立転舵操作用のサブモータを装備しており、メインモータの焼付などの故障に対してもサブモータを瞬時に転舵機能に切り替えることで、安全性を確保する世界初のシステムです。左右独立転舵操作用のサブモータは、車両進行方向に対するタイヤの開き角(トー角)を制御することで、車両状態に応じた操縦安定性向上と、走行抵抗の低減の両立を実現します。

※1 ハンドルとステアリングギアボックス間の機械的なリンク機構を取り除き、ハンドルの操舵量を電気信号に変え、その量に応じて転舵アクチュエータを駆動してタイヤの向きを変える(転舵)システム。

特長

(1) フェールセーフ機構
  • メインモータ故障時には、瞬時(0.1秒以内)にサブモータにより転舵機能を維持
(2) サブモータによる開き角(トー角)制御
  • トー角制御で操縦安定性の向上と走行抵抗の低減を両立
(3) 車両安全制御の高度化が容易
  • 横風による車両ふらつき防止や障害物の緊急回避制御などの実現が容易
(4) ハンドル操作に必要な力を自動調整
  • 操舵反力アクチュエータをハンドル部に内蔵し、従来のパワーステアリングによる操舵と同じ感覚でハンドル操作が可能

用 途

次世代の車両操舵システム

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EVシステム事業部 事業化推進部

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