『インホイールモータシステム』を開発2011年3月11日
NTN株式会社(以下、NTN)は、次世代の電気自動車(以下、EV)実用化に向け、これまで開発してきたインホイールモータに、センサ情報に連動した制御システム(インバータ含む)を組み入れた世界最軽量の『インホイールモータシステム』を開発しました。
インホイールモータ方式は、モータや減速機構を直接ホイール内に取り付ける方式で、主流の方式である内燃機関車と比べるとエンジンやトランスミッション、ギア、駆動軸などが不要となり、電池を除く車両重量が軽量化され1充電走行距離(電費)が向上します。部品数が減少するため、自動車の組み立てや保守工数が削減され、空間・車体デザインの自由度も大幅に高まります。現在主流のワンモータEV方式に比べても、駆動力がタイヤへ直接伝達されるため、ギアや駆動軸などによるエネルギー損失がなく、それらが省かれることで重量や室内空間確保、保守などの点で優れています。またインホイールモータ方式は、ドライブシャフトが不要になるため、平行移動やその場での旋回が可能となります。
今回NTNが開発した世界最軽量の『インホイールモータシステム』は、インホイールモータにサイクロイド減速機構やハブベアリング、各種センサを搭載したモジュール商品の改良と高機能化を図るとともに、センサからの情報に基づいてモータ駆動力を適正に制御するシステム(インバータ含む)を組み入れ、安全性を第一に配慮した確実で安定した走行を実現しました。
インホイールモータシステムの開発にあたっては、水没試験や加振試験など各種耐久試験を繰り返し、実走行時の十分な信頼性を確保しました。
特長
(1) 高信頼性 |
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(2) センサ情報に連動した車両安定制御システム |
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(3) 基本仕様 |
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インホイールモータ システム
(2輪(後輪)駆動の場合)
【ご参考】内燃機関車の構造例
用途
インホイールモータ電気自動車
お問い合わせ先
EVシステム事業部 事業化推進部
製品写真
インホイールモータシステム(インバータ除く)