
焼結軸受・樹脂軸受のシナジーを発揮:『ハイブリッドPEEK軸受』を開発2010年10月27日
焼結金属とPEEK系樹脂のハイブリッド構造で、耐荷重性・放熱性に優れた低摩擦すべり軸受を実現!

NTN株式会社(以下、NTN)は、NTNグループの樹脂製品と焼結金属製品を固有の粉体技術で融合し、耐荷重性、放熱性、低摩擦・耐摩耗特性を付与した『ハイブリッドPEEK軸受』を開発しました。
高速・高荷重で使用される樹脂すべり軸受には、これまでフッ素樹脂系巻きブッシュが広く採用されています。これは青銅粉末を焼結した鋼板にフッ素樹脂系すべり材を含浸し、ブッシュ状に巻いているすべり軸受です(「MLE1)形」にてラインアップ)。この代表的な用途には、エアコンのコンプレッサーが挙げられますが、本用途は環境負荷低減に伴う性能向上とコンプレッサー内を潤滑する冷凍機油が希薄になることから、すべり軸受には耐焼付性、摩擦・摩耗特性の信頼性向上が求められています。
このためNTNでは、焼結ブッシュの内径にPEEK樹脂系すべり材を0.5mmの薄肉で射出成形を行い、焼結合金をバックメタルとすることで、耐荷重性、放熱性を確保しました。そのため、フッ素樹脂系巻きブッシュに比べて、耐焼付き性および摩擦・摩耗特性にも優れています。
開発した『ハイブリッドPEEK軸受』は、本年11月から、まず業務用・家庭用ルームエアコン用コンプレッサーの主軸軸受向けにPRを開始し、2011年度中の市場投入を目指します。
また本軸受は、10月28日~11月2日に東京ビッグサイトで開催される「第25回日本国際工作機械見本市(JIMTOF)」に出展して、工作機械周辺設備への用途探索を行うだけでなく、建設機械のトランスミッションやAT・CVTトランスミッションの支持用軸受として、産業機械・自動車関連業界へも広く用途展開を図っていきます。
特長
- 耐荷重性・放熱性を確保し、優れた耐焼付性を実現!(従来品比:5倍以上向上)
(焼結ブッシュにPEEK樹脂系すべり材を0.5mmの薄肉で射出成形) - 低摩擦・耐摩耗特性の向上!(従来品比:摩擦係数20%低減2)、摩耗量1/22))
(PEEK樹脂すべり材に特殊材料を配合)
1) Metal Liner Eco すべり軸受標準品シリーズ
2) NTN試験による代表値
お問い合わせ先
NTN精密樹脂株式会社 技術部
製品写真

構造
φ30×φ35×20 mm (PEEK樹脂系すべり材の肉厚:0.5 mm)

適用例 斜板コンプレッサー用主軸軸受

