
ULTAGE「高速サーボモータ用次世代深溝玉軸受」の開発・商品化2010年2月10日
グリース封入形玉軸受での更なる信頼性の向上

NTN株式会社(以下NTN)は、工作機械,ロボット,搬送装置などFAシステムをターゲットとした、グリース封入形玉軸受でdmn値※1100万対応の『高速サーボモータ用次世代深溝玉軸受』を開発し、“ULTAGE(アルテージ※2)シリーズ”として位置づけ、商品化しました。
近年、工作機械主軸をはじめとするFA機器や産業機械用サーボモータは、性能向上(高速化、高出力化、長寿命化)が進んできました。現在は特に高品質・高信頼性が求められています。
NTNは2004年に『高速サーボモータ用次世代型深溝玉軸受』を開発・商品化しましたが、今回は、このニーズに対応するため、更なる長寿命・耐久性能を向上させたものです。
玉軸受は一般に金属板波型保持器が使用されますが、高速で使用した場合、ボールの衝突によるポケット面の摩耗が生じます。このため、金属波板型保持器に代わり、樹脂製保持器が使用されていますが、特にサーボモータのような高速・急加減速運転(ON-OFF作動)の用途には2つの樹脂部品をはめあう形状とし、剛性を高めた形状としてきました(高速対応型樹脂製保持器:2004年開発)。
NTNではサーボモータ用軸受の更なる信頼性向上を目指し、急加減速耐久性能を従来比2倍以上に飛躍させました。この性能向上は、ボール進み遅れに起因する保持器の挙動に着目し、保持器ポケット部を改良させて達成し、さらに外輪にグリースポケットを付加することでグリース潤滑の長寿命化も図りました。本製品は、新型アルテージシリーズ軸受として本年度より販売を開始しました。
※1 dmn値=dm(転動体ピッチ円径mm)×n(回転速度rpm)
※2 ULTAGE(アルテージ)は、究極を意味する【Ultimate】とあらゆる場面での活躍を意味する【Stage】を組み合わせた造語で、世界最高水準のNTN新世代軸受のシリーズ総称です。
特長
- 高速・高信頼性(急加減速耐久性能の向上)
保持器ポケット部の改良により、dmn値100万での急加減速運転で保持器挙動の安定化
⇒ 従来比 2倍以上 (急加減速回転耐久性能) - グリース潤滑の長寿命化
外輪グリースポケットを付加したことで、更なるグリース潤滑の長寿命化を実現
⇒ 従来比7倍(グリースポケット有無による比較) - 低騒音
高速対応型樹脂製保持器の採用により低騒音を維持
⇒ 従来比3dB-Aの低減(金属波型保持器比)
適用型番
6209、6210、6308、6310、6312(軸受内径φ40~60:5型番)
お問い合わせ先
産業機械事業本部 産機企画部
製品外観

6308(φ40×φ90×23)
断面構造
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新型(ULTAGE)

従来型
