
世界最小径動圧軸受の開発2010年2月1日
特殊な動圧溝形成技術により、世界最小径の動圧軸受を実現
NTN株式会社(以下NTN)は、電鋳※技術と樹脂射出成形技術を組合せ、軸径0.6mmの世界最小径の動圧軸受を開発し、商品化しました。
従来、NTNでは、焼結含油軸受の内径面に動圧溝を形成した動圧ベアファイトを生産しており、その信頼性の高さから、HDD用スピンドルモータやファンモータなどで販売が伸びています。
今後需要の拡大が期待されるモバイル機器に搭載される小型ファンモータなどでは、より一層の静音性、信頼性が求められる一方、更なる小型化(軸径1mm以下)の要求も高まっています。
このため、NTNでは、ユーザの要求に応えるため、電気めっきの一つである電鋳が有する精密転写性を利用して、軸受内径面に動圧溝を形成した世界最小径の動圧軸受を開発しました。また、射出成形を利用しているため、軸受・装置の小型化だけでなく、周辺の樹脂部品との一体化も可能であり、部品点数削減、組立工数削減など、更なるメリットも得られます。すでにファンモータメーカへのサンプル提出を進め、2010年中の量産採用を目指しております。また、本製造手法は、更なる小径化も可能であるため、将来的には軸径0.3mmの商品化を目指します。
※ 電気分解により電極表面に金属を電着させ、電極を原型としてこれと精密に同じ形状のものを複製する方法
特長
| (1) 世界最小径動圧軸受 |
電鋳の精密転写性を利用した軸径0.6mmの動圧軸受 |
|---|---|
| (2) 樹脂部品との一体化が可能 |
樹脂射出成形による一体成形が可能 |
| (3) 静粛性・高信頼性 |
動圧効果によって回転軸を支持 |
お問い合わせ先
流体動圧軸受事業部 営業部
写真

適用例 モバイル機器用小型ファンモータなど
製品写真のようなスリーブ形状はもちろん、樹脂成形部は下図のようにファンモータのハウジングのような形状でも成形可能です。このように樹脂成形部を周辺の樹脂部品と一体に成形することにより、部品点数削減、組立工数削減などのメリットが得られます。

