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2007年10月18日

軽量・コンパクトな『遊星ローラ※1ねじ式電動ブレーキアクチュエータ』を開発


NTN株式会社は、自動車用次世代ブレーキシステムとして、軽量・コンパクトで耐久性に優れる「遊星ローラねじ式電動ブレーキアクチュエータ」を開発しました。

バイワイヤ(車両電動化)技術の一つである電動ブレーキシステムは、走行安定性を更に向上する次世代先進ブレーキシステムとして期待されています。このシステムに使われる電動ブレーキアクチュエータのモータ回転トルクをパッド押圧力に変換する直動機構として、ボールねじ方式やボールランプ方式が既に公表されています。しかし、これらの方式では、高い制動力を得るために大型のモータ或いは小型モータに減速機構を組み合わせることが必要で、軽量・コンパクト化が困難でした。

NTNが開発した『遊星ローラねじ式電動ブレーキアクチュエータ』は、遊星ローラねじによる独自の直動機構(押圧力発生機構)とモータから構成されます。本直動機構は、サンローラ~遊星ローラ間を摩擦伝動とすることにより、減速機構なしで十分なパッド押圧力を発生することができます。また、遊星ローラねじ機構内部に摩擦伝動に必要な圧力を組立時に与え、がたの無い構造としたため、車両振動による微小摩耗の発生がなく、充分な耐久性を確保できました。更に、車両停止中、モータに通電しなくでも制動力を確保する事が可能です。

尚、本アクチュエータを10月に開催される東京モーターショーに参考出展します。

※1遊星ローラ : 遊星歯車減速機構における遊星歯車に相当する部材。外周部には歯車の代わりにねじが設けられている。

【 特 長 】

(1) 軽量・コンパクト
制動機構として独自の遊星ローラねじ機構を採用
(ボールねじ方式やボールランプ方式では必要となる高減速比の減速機構が不要)
(2) 高耐久性
遊星ローラねじ機構内部のがたを無くし、車両振動による微小摩耗を防止
(3) 制動力保持機能
モータに通電しなくても制動力を保持でき、省電力化が可能

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