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2007年4月12日

鉄道車両・車軸用『新高速仕様軸受ユニット(新RCT®軸受)』を開発

【軸受メンテナンス周期が2倍に延長】


NTN株式会社(以下、NTN)は、軸受メンテナンス周期を従来の2倍に延長可能な鉄道車両の車軸用『新高速仕様軸受ユニット(新RCT軸受)』(密封式複列円すいころ軸受)を開発しました。

近年、鉄道は環境に優しくエネルギー消費が少ない大量輸送手段として見直されており、特に経済発展に伴う鉄道網の整備が積極的に行われている中国や、EU統合により更なる高速化が推進される欧州市場等では、鉄道車両用軸受の需要が大幅に伸びています。

鉄道車両に使用される軸受は、いずれも鉄道の安全走行に直接影響する重要管理部品であり、高い信頼性が要求されています。一方で車両を運用する鉄道会社からは、コストの低減を要求されており、信頼性を維持しながらメンテナンス期間の延長を実現することが、鉄道車両用軸受の重要課題となっていました。

NTNでは、車軸用軸受ユニットに対して「特殊樹脂製保持器」「ゴムリップ付スペーサ」「新形状シール」という新技術を適用する事により、軸受メンテナンス周期を従来の45~60万km走行後から120万km走行後に延長可能とした車軸用『新高速仕様軸受ユニット(新RCT軸受)』を開発しました。

(*) 「RCT(Roating end Cap Tapered roller Bearing)」とはメンテナンス期間を長期化することでライフサイクルコスト低減を実現するベアリングです。「RCT」は、NTN(株)と日本精工(株)殿の登録商標です。

【 特 長 】

軸受メンテナンス周期を従来の2倍に延長

(1) 特殊樹脂製保持器
  耐衝撃性を有する特殊樹脂材料を採用し、保持器からの摩耗粉を抑制することにより潤滑寿命を長寿命化。
(2) ゴムリップ付スペーサ
  車軸の動的(たわ)みによる内輪と後蓋間のフレッティングの抑制とフレッティング摩耗粉の軸受内部への侵入防止による長寿命化。
(3) 新形状シール
  従来シールと同等の密封性を確保しつつ、低温度上昇(車速345km/h時シール部で従来比約20°C低減)により潤滑寿命の延長。

【用途】

  鉄道車両用車軸支持軸受

【問合せ先】

  産機商品本部 産機企画部

【製品写真】

新高速仕様軸受ユニット

鉄道車両・車軸用『新高速仕様軸受ユニット』(新RCT軸受)


新高速仕様軸受ユニット

■RCT軸受けとは

  Rotating end Cap type Tapered roller Bearing

■アピールポイント

アピールポイント

■実現手段


実現手段


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