2006年4月17日
質量を1/2にした『小型・軽量トルクダイオード®』を開発
従来比 質量:50%、外径:80%のコンパクト化を実現!
NTN株式会社(以下NTN)は、複写機・プリンタの小型・軽量化の流れに対応するため、現在量産中のトルクダイオード®(ロック型)の質量を1/2、外径寸法を20%小さくした『小型・軽量トルクダイオード®』を開発し、サンプル対応を開始しました。
トルクダイオード®(ロック型)は、入力側からの回転は出力側に伝達できますが、出力側からの回転は入力側に伝わらず、ロックされるという逆入力防止機能をもったユニットです。
今回、複写機のソータトレイの駆動部にトルクダイオード®(ロック型)を適用することにより、ソータトレイの駆動モータを停止しても、トルクダイオード®の逆入力防止機構によりトレイは降下せず、トレイ位置を保持することが可能であり、消費電力節減に有効です。
現行のトルクダイオード®[TDL28]は質量70g、外径寸法Φ30mmでしたが、今回開発した『小型・軽量型トルクダイオード®[TDL16]』は全く新しい逆転防止機構を採用し、質量35g、外径Φ25mmと大幅な小型・軽量化を実現しました。この結果、小型の複写機・プリンタにもトルクダイオード®を使用することが可能になりました。
(※許容負荷トルクは小型事務機用として2.5N・mです。[従来型は4.9N・m]) |
【 特 長 】
- 大幅なコンパクト化の実現(従来品に対して質量50%,外径寸法80%)
⇒小型機器への適応可能- 逆転防止機構の改良による小型化と信頼性向上
- 部品の分割による軽量化
- 内部トルクロスの減少(開発品は、従来品の1/10である20mN・m以下) ⇒省エネルギー化
- 樹脂製ハウジングの採用(外径Φ25以上で対応) ⇒射出成形が可能なため、周辺部品形状に柔軟な対応可能
【問合せ先】
- 産機商品本部 産機企画部
【製品写真】小型・軽量トルクダイオード®[TDL16]
■特長
- 従来品に対して質量を50%に軽量化し、外径寸法を80%に小型化したもので、 装置の小型・軽量化に貢献できる。
- 内部トルクロスが小さく、省エネルギーに貢献できる。
■ものづくり
- 複雑形状であった出力軸と内輪の一体構造を分割することで、形状の簡素化。
- 出力軸は、新金型構造の採用でウエルド部を無くし、必要強度を確保。