2006年4月5日
『SUV用高負荷容量テーパハブベアリングユニット』を開発
ころ本数を極限まで増加させ、長寿命・高剛性を実現!
NTN株式会社は、使用条件が益々厳しくなるピックアップトラックやSUV系車両用に更なる長寿命と高剛性を実現した「高負荷容量テーパハブベアリングユニット」を開発しました。
乗用車は転動体に鋼球を用いるハブベアリングが使用されていますが、ピックアップトラックやSUV系車両には、より負荷容量が大きく剛性の高い円すいころを用いるテーパハブベアリングが使用されています。ピックアップトラックやSUV系車両用テーパハブベアリングは、乗用車用ハブベアリングに比べて重荷重下で使用される事が多いことや、車両のメンテナンスフリー化に伴い、更なる長寿命化が要求されてきており、これまでの材料や熱処理等による改善だけではこの要求に応えることが難しくなってきています。
NTNでは、内部設計仕様を抜本的に見直し、同一寸法のテーパハブベアリング内で保持器を外輪側に近づけることにより、ころ間すきまを小さくし、保持器の強度を低下させることなくころ本数を極限まで(総ころとほぼ同等)増加させることを可能としました。この新設計仕様により、軸受サイズを変更することなく、20%の寿命向上と7%の高剛性化を実現しました。
この開発品を自動車の信頼性向上及び高機能化に貢献することのできる商品として、広く市場展開していきます。
【用途】
- ピックアップトラック及びSUV系車両用のテーパハブベアリングユニット
【問合せ先】
- 自動車商品本部 自動車企画部
【高負荷容量テーパハブベアリングユニット 製品外観写真】
■特長
- 【長寿命化】 寿命を20%向上(計算寿命)
- 【高剛性化】 軸受剛性を7%向上