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2006年2月20日

回転トルクを1/2に低減した『超低トルク円すいころ軸受』を開発

[現行の寿命と剛性を確保しつつ、脅威の低トルク化を実現!]


 NTN株式会社(以下NTN)は、一般産業機械及び自動車の省エネルギー化、低燃費化の要求に応え、従来軸受と同等の寿命及び剛性を確保しつつ回転トルクを1/2に低減した『超低トルク円すいころ軸受』を開発しました。

  円すいころ軸受は玉軸受と比較して負荷容量が大きく且つ剛性が高いことから、一般産業機械や建設機械,自動車などに幅広く使用されています。しかし、円すいころ軸受の回転トルクは玉軸受と比較して大きく、省エネルギー化への対応として回転トルクの低減が求められていました。

  そこで、油潤滑下での回転トルク低減のため、転がり粘性抵抗や滑り抵抗を大幅に低減する最適化設計と軸受内部の油の流れを考慮しかくはん抵抗を低減する新形状保持器の採用、更に弊社独自技術であるFA熱処理と高負荷容量設計を適用することで現行軸受の寿命と剛性を確保しつつ、同一運転条件下で従来比1/2の大幅な低トルク化を実現した軸受を開発しました。

【特長】

  1. 低トルクの実現(従来品比1/2)
    • (1)転がり粘性抵抗と滑り抵抗を大幅に低減する最適化設計の適用
    • (2)油のかくはん抵抗を低減する新形状保持器の採用
  2. 従来軸受と同等の寿命を実現(弊社従来品と比較)
    • 結晶粒の微細化技術のFA熱処理と、ころ本数を限界まで増加した 高負荷容量設計を適用
      (低トルク仕様における定格荷重の低下を弊社独自技術で補う)
  3. 従来軸受と同等の剛性を実現(弊社従来品と比較)
    • ころ本数を限界まで増加した高負荷容量設計を適用

【使用用途】

一般産業機械: 建設機械、運搬機、油圧機器 など
自動車: トランスミッション、デファレンシャルギア など

【問い合わせ先】

産機商品本部 産機企画部 または
自動車商品本部 自動車企画部

【製品写真】

製品写真 製品写真

■商品の特長

  • 低トルクの実現: 従来比1/2
  • 軸受の小型化: 軸受外径を10%以上小型化
    (従来品と同寿命・同剛性)

■課題と実現手段

課題1:低トルクの実現

実現手段: 最適化設計の適用
油のかくはん抵抗を低減した新形状保持器の適用

課題2:従来品と同等寿命

実現手段: FA熱処理の採用
清浄油条件下で4T品に比べ、2.8倍の寿命を達成

課題3:従来品と同等剛性

実現手段: 高負荷容量設計の適用
保持器位置を外輪側に近づけ、ころ本数を極限まで増加

■性能

トルク測定結果

軸受剛性計算結果

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