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【新商品情報】
クロスオーバーSUV用「世界最大作動角 30°PTJ」を開発
トリポード型 しゅう動式等速ジョイントで
NTNは、クロスオーバーSUVなどの車両ニーズの多様化に応え、トリポード型しゅう動式等速ジョイントでは世界最大作動角となる低振動等速ジョイント「30°PTJ」を開発しました。
〔以下、「等速ジョイント」を「CVJ」と記す〕
近年、欧州や日本を中心に人気の高まりつつあるクロスオーバーSUVでは、オフロードでの走破性能とオンロードでの静粛性の両立が求められます。そのため、クロスオーバーSUVに使用されるドライブシャフトのインボード(デファレンシャル)側CVJには高作動角が取れ、かつ優れたNVH(Noise、Vibration、Harshness=騒音、振動、乗り心地)性能が求められています。
NTNでは、既にボールタイプのしゅう動式CVJである「DOJ」では、30°までの高作動角化を達成していますが、今回、低振動であるトリポード型しゅう動式CVJで世界最大作動角30°となるPTJを開発しました。
本開発品は、自動車のNVHに影響するしゅう動式CVJの振動特性で世界最高水準にあるPTJをベースに、FEMや機構解析等を駆使し部品の内部設計の最適化を行ない、PTJの外径寸法を変えず最大作動角30°を実現しました。さらにPTJの特長である低振動性能を発揮するジョイント作動角領域を17°まで拡大しました。これによりカーメーカーでのサスペンションなどの設計自由度向上に大きく貢献でき、また、車の急発進など車両の前方が大きく浮きあがる状態(CVJの作動角が大きくなる状態)でも車両の発進時横揺れが低減します。
自動車に対する快適性向上や駆動系レイアウトの自由度向上の要求が益々高まる中、これらのニーズに応える本ジョイントを、グローバルに客先展開していきます。
【 特 長 】
- 高作動角
- 最大作動角30°を実現〔現行PTJに対し、4°拡大〕
- 低振動特性
- 低振動作動角領域17°を実現〔現行PTJに対し、2°拡大〕
- 外径・重量
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■客先アピールポイント
- 世界最高水準にあるPTJの低振動特性を維持し、外径寸法を増加させることなく、トリポード型しゅう動式等速ジョイントで世界最大作動角となる30°を実現
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■特長
- 最大作動角:30°(現行PTJ:26°)
- 低振動領域:最大 約17°
- 外径:現行PTJと同一
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■実現手段
- ローラ内径の形状変更により低振動領域を拡大すると共に、ローラと外輪の干渉を回避し作動角30°を実現
- 上記干渉回避設計により外輪外径寸法増加を抑制
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