事業活動における価値創造
当社グループは、研究開発、調達、ものづくり、販売、それぞれのプロセスにおける強みを活かし、SDGs対応のためのマテリアリティに沿った取り組みを推進しています。
「新しい技術の創造と新商品の開発を通じて国際社会に貢献する」という企業理念に基づき事業活動を展開する中で、価値を生み出し、持続的な成長につなげています。
事業活動における価値創造
研究開発
当社グループは基盤技術と基盤商品を強化するとともに、新たな領域における事業および新商品を創出するため、グローバルで産業構造、市場トレンドの調査分析を行い、それに合致した商品戦略を策定しています。これによりお客さまのニーズを先取りした商品や、これまで市場にない商品の先行開発を強みとしており、2025年度における公開特許件数は367件、研究技術開発における新聞発表件数は21件となりました。基盤技術では、グリースの改良やトルク解析技術の高度化などトライボロジー技術を深耕し、軸受の更なる低トルク化を進めるとともに、EV・電動化の課題の一つである電食について、発生メカニズムの解明にも取り組んでいます。また、アフターマーケット・ビジネスの拡大に向け、サービスソリューションの技術開発を推し進めています。さらに、新事業領域として、ロボット、ライフサイエンス分野や再生エネルギーを活用した防災分野等への事業開拓にも取り組んでいます。
調達
当社グループは持続可能性・品質・コスト削減・スループット最大化を基本とする調達戦略のもと、バリューチェーンを活かした最適地調達をグローバル展開しています。各地域の産業構造・物流・為替・物価・地政学リスクなどのマルチファクターアナリシスの結果を踏まえて、効率的な調達プロセスを構築しています。また、重要取引先さまとは強固な関係を築くとともに、国内外の新たな取引先さまを積極採用し、多様なリソースの確保に努めています。これらの施策を通じて、グローバルで取引先さまとの相互理解を深め、信頼に基づいた共存共栄のバリューチェーンを実現していきます。
ものづくり
当社グループは、S:安全(Safety)、Q:品質(Quality)、C:コンプライアンス(Compliance)、C:コスト(Cost)、D:納期(Delivery)、E:環境(Environment)を重視したものづくりに取り組んでいます。これらの継続的な改善により、生産の安定化、生産性の向上、リードタイムの短縮および在庫削減を実現し、企業価値の向上を目指しています。さらに、生産改革・整流化活動を通じて在庫削減とリードタイム短縮を進め、スループットの向上を図るとともに、資産効率の改善による利益創出に取り組んでいます。また、地球環境への配慮を重要な課題と位置づけ、省エネルギーおよびCO2削減に寄与する生産設備・工程への移行を推進することで、社会課題の解決に貢献してまいります。
当社グループのものづくりの強みは「品質」です。「お客さまの要求機能・仕様を満足する適正品質の追求」を品質基本方針に掲げ、お客さまの声や要求を的確に捉え、迅速に製品・サービスへ反映する体制を整えています。また、市場環境や事業環境の変化に即した品質保証の取り組みを、グローバルで速やかに展開できる体制を構築しています。製造に関わる国内外の連結子会社を含め、グループ全体で品質マネジメントシステムISO9001認証を100%取得し、共通の品質基盤のもとで安定した品質の維持・向上を図っています。高い品質によってお客さまから信頼され、NTNグループが選ばれ続ける存在であるため、品質を重視した人材育成を継続的に推進し、製品やプロセスの品質を確実に作り込む取り組みを進めています。
販売
当社グループはアフターマーケット・ビジネスの拡大とOEMビジネスの競争力強化に取り組んでいます。
軸受他事業は国内最大の代理店網やグローバルネットワークのもと、売れ筋在庫の拡充などによりアフターマーケット向け販売を強化しています。軸受の販売のみならず、OEMとアフターマーケットが一体となって、軸受納入後も軸受診断、交換、再生、運用保守までサービスを提供することで軸受ライフサイクルをマネジメントし、交換需要や運用保守ビジネスの拡大を図ります。
CVJアクスル事業は、長年にわたるグローバルな事業展開で培った技術力と生産・調達ネットワークを強みとしています。これらを基盤にお客さまの課題解決に取り組み、パートナーシップの深化を図るとともに、世界最高水準の軽量・コンパクト・低フリクション性を備えた高付加価値商品を提供することで、持続的な価値創造を実現していきます。
自動車市場で急速に進むEV化に対応した高付加価値商品を提供するなど、商品の高機能化を追求するとともに、カーボンニュートラルに代表される持続可能な社会の実現に向けた貢献により、NTNブランドと顧客満足度のさらなる向上に努めてまいります。