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品質保証・安定供給

品質保証体制

カーボンニュートラルの実現に向けた世界的な取り組みが加速する中、エネルギーロスの低減につながる低トルク化や長寿命化、軽量化といったお客さまのニーズはますます高まっています。お客さまに満足していただくためには、お客さまの要求に柔軟に対応し、お客さまとの信頼関係を築いていくことが重要です。当社は、ものづくりのすべての基本理念となる「品質基本方針」のもと、グローバルで商品品質の維持・向上に努め、お客さまに満足いただける品質づくりをしています。

品質基本方針

お客さまの要求機能、仕様を満足する適正品質の追求

  • お客さまの要求変化に即応するものであること(適応品質)
  • 競争品質に勝つものであること(競争品質)
  • 企業に利益をもたらすものであること(経済品質)

品質管理方針

年度ごとにトップマネジメントによる指示のもと、品質目標とそれを達成するための施策を品質管理方針として策定し、全社に通知しています。前年度のクレームや失敗コストなどの品質実績の結果から、今年度の施策を立案し、この方針に反映しています。さらに各事業所は、この品質管理方針をもとに、活動計画を策定しており、毎月、設定した品質目標の活動進捗をフォローしています。
2026年度の品質管理方針は、「変化点に対するリスクの把握と適切な処置」、「特殊工程の実監査、リスクの高い領域への重点管理の推進」、「過去トラの教訓・対策を推進できる品質人材の育成」を主な施策としています。
品質スローガンに「Quality is our future~品質で未来を造る~」を掲げ、各施策を推進することにより、お客さまから信頼される品質の造り込みを行っています。

品質スローガン

Quality is our future.

品質マネジメントシステム

組織

品質保証体制の強化を目的に、品質部門を一元的に管理する組織体制としています。(下記図を参照)
品質統括本部が各製作所の品質保証部門を直接指揮・統括する体制としており、品質課題の監視や管理体制の一元化、標準化の推進強化、品質に関わる専門的な人材育成を推進しています。

組織図

組織図

ISO9001/IATF16949認証取得状況

当社グループは、お客さまの満足度向上および一貫した商品・サービス提供のため、国際的な品質マネジメントシステム規格である、ISO9001認証を国内外の生産拠点で取得しています。新規事業や新たに立ち上げた工場も順次認証取得に取り組んでおり、製造に関する国内外の連結子会社を含め、品質マネジメントシステムの認証を100%取得しています。

また、自動車産業向け規格であるIATF16949、航空・宇宙産業向けの規格であるJIS Q 9100やNadcap、鉄道産業向けのCRCC(中国)の認証も取得しています。

品質向上への取り組み

安定した品質の確保

新規開発や工程変更を行うときは、リスク管理分析シートを活用して管理を強化しています。リスク分析においては、すべての関係部門が参画することにより、それぞれの観点から確認・評価し、品質リスクの早期発見や未然防止を図ることで、確実な品質の造り込みを行い、安定的な品質の確保につなげています。
製造現場においては、特に変化点(変更/変化)管理を確実に行うために、変化点を洗い出し、処置手順や共有方法などを予め職場でリストアップすることで、不具合の未然防止を図っています。「変化点管理要領」に基づいた運用を確実に行うため、変化点やその処置手順を定期的に見直しています。
また、製造拠点(サプライヤー含む)の品質監査の推進や品質管理のポイントをまとめたチェックシートをグローバルに展開して点検結果を刈り取ることで、品質問題の発生リスクや予防処置の有効性を確認しています。
品質情報の管理については、グローバルでお客さまの苦情やクレーム情報を一元管理する品質情報管理システム(G-QUICK)を活用し、関係部門に即時展開し、問題の早期解決を図っています。

品質に強い人材育成

品質専門教育

従業員の品質知識と意識を高めることを目的に、「QCベーシックコース」と「QCアドバンストコース」の品質専門教育を実施しています。研修においては、品質管理の考え方や統計的手法、問題解決手法などの理解と習得に加え、過去トラブル教育としてお客さまにご迷惑をおかけした具体的なクレーム内容と原因・対策を紹介し、品質の重要性を再認識してもらうことで、再発防止や風化防止を図る内容としています。また、製造に携わる管理監督者に対しても品質専門教育を実施し、品質問題への対応力強化や品質に対する管理監督者としての役割と責任の理解を深める機会としています。

品質・技術伝承活動の取り組み

長年にわたり蓄積してきた特殊工程に関する知識・ノウハウを有効活用するため、「特殊工程ナレッジデータベース」を構築しています。社内に分散していた熟練技術者の経験知や、不具合事例、管理ポイントなどを体系的に整理・蓄積し、誰もが活用できる形で可視化しました。本ナレッジベースを基盤として、特殊工程に関わる人材育成や、AIを活用した不具合原因の推定への展開を進め、持続的な品質向上と技術継承の強化を図ります。

「品質の日」活動

過去の重大クレームを振り返り、その原因と対策を改めて確認することで、品質意識の向上と再発防止を目的とした「品質の日」活動を推進しています。
各工場で定めた実施日に過去トラ教育を行い、当時を知らない作業者にも、管理や作業方法の背景や意味を伝えることで、対策の風化を防ぎ、品質意識向上を目指しています。

品質月間

毎年11月の『品質月間』に、全従業員のさらなる品質意識向上を目的としてさまざまな活動を行っています。2025年度のNTNテーマは、『変化に挑み未来を拓く みんなで築く新しい価値』でした。このテーマのもと、自分自身の能力を高める挑戦や、さまざまな変化を前向きに受け止め、仲間と協力して新たな価値を創造していくために改善すべきことなどを一人ひとりが考える機会としました。

また、その一環として、顧客満足度調査を実施し、お客さまの満足度、要望事項などの声を直接聞く機会を設けています。2025年度の調査で、計103社のお客さまにご回答いただき、総合評価で「大変良い」「おおむね良い」と回答いただいた割合が、96%となりました。お客さまからの要望をもとに改善を行い、今後もさらなる満足度の向上を目指してお客さまのニーズに対応した品質を提供します。

サプライチェーンの全体最適とグローバルでの最適地生産による安定供給

当社は、材料調達から生産・物流まで一体で最適化するサプライチェーンの全体最適を推進し、需要変動や市場環境の変化に対しても安定供給を維持できる体制を構築しています。さらに、グローバルで最適地生産を進めることで、コスト・リードタイム・リスクを総合的に最適化し、供給体制の強化を図っています。また、当社商品の一層の安定供給を実現するため、アフターマーケット向けの汎用品在庫即納システム(FIRST)の拡充や外部調達の拡大にも取り組んでいます。