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お客さまとの関係SDGsとの関係

ものづくり

基本的な考え方

顧客満足度を第一に考え、さらなるQCD(Q:品質、C:コスト、D:納期)の向上を目指しています。完全生産活動を軸とした現場力の向上、現地現物のグローバル生産体制の構築、サプライヤーからお客さままでのモノの流れを整流化したSCM(サプライチェーンマネジメント)全体最適の生産体制のもと、お客さまのニーズにお応えしていきます。

主な取り組み

生産整流化

当社は生産改革推進活動として、人・モノ・情報がなめらかに流れる工場の実現に向けた取り組みをしています。特にサプライヤーも含めたモノの同期化と工程短縮・工程連結による注文から出荷までのリードタイム短縮や効率的な在庫保有により、SCM全体の整流化を目指しています。全体最適の仕組みづくりと生産整流化の推進により、「棚卸資産(購入品在庫・仕掛品在庫・完成品在庫)=投下資本」の削減を図り、投下資本利益率(ROIC)を向上させることで、NTN全体の利益体質強化と経営成果につなげていきます。

NTNが目指すものづくりの姿

NTNは「もの造り企業」から「モノとコトを通じて顧客へ価値を届ける企業」への変革を進めています。その基盤となる生産改革では、生産の整流化を進め、ロボットやAI/IoTの活用による高度で効率的な生産対応や、SCM連携によりもの造り現場とお客さまの距離を縮め、お客さまにより高い価値を提供していきます。

6つのコンセプト

NTNが目指すものづくり

和歌山製作所

現在、和歌山県に当社の基幹商品であるラジアル軸受の生産を行う新拠点「和歌山製作所」の新設を進めています。近年の自動車市場における電動化の急速な進展に伴い、モータや駆動部に使用されるラジアル軸受については、低摩擦や低振動、長寿命など、高付加価値品の市場ニーズが急速に拡大しています。和歌山製作所ではこれら高付加価値品の生産に集中し、標準品は積極的にアウトソースすることで、新拠点を基軸としたラジアル軸受の生産再編成を図ります。
和歌山製作所ではスマートファクトリ化の推進やIoT・AIシステムを採用した新生産設備の導入により、試作納期の半減や生産リードタイム1/3を実現し、高品質な商品を世界へスピーディに供給していきます。また、同様の取り組みを国内外へ展開することで当社グループ全体の事業強化を図ります。

建設中の和歌山製作所(2019年7月末撮影)

グローバル品質の確保

基本的な考え方

当社は、もの造りのすべての基本理念となる「品質基本方針」のもと、グローバルでの商品品質の維持・向上に努め、お客さまに満足いただける品質づくりに取り組んでいます。
私たちの商品は、身の回りにあるさまざまなモノに組み込まれ人々の生活を支えています。また航空機、鉄道、自動車、医療機器など、人命を預かる機器にも使用されており、極限の精度と耐久性が求められます。従業員一人ひとりが品質の重要性を理解し、品質に対し真摯に取り組みグローバルでNTNブランドの向上を目指します。

品質基本方針

お客さまの要求機能、仕様を満足する適正品質の追求

  • お客さまの要求変化に即応するものであること(適応品質)
  • 競争品質に勝つものであること(競争品質)
  • 企業に利益をもたらすものであること(経済品質)

品質スローガン

Quality is our future.

~品質で未来を造る~

Quality is our future.

品質マネジメントシステム

当社グループは、国内外の生産拠点で、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001認証取得を推進しているほか、自動車産業向け規格であるIATF16949認証も積極的に取得しています。2019年3月期には新たに3拠点が認証され、量産開始前の拠点を除いた製造に関する国内外の連結子会社では、品質マネジメントシステムの認証を100%取得しています。
このほか航空・宇宙産業向けの規格であるJISQ9100やNadcap、鉄道産業向けの規格IRIS(欧州)、CRCC(中国)の認証取得もしています。

主な取り組み

重大クレームの撲滅、クレーム“0”化の推進

お客さまからNTNブランドに対する信頼を得るためには、品質問題を撲滅することが不可欠であり、全社でクレームの削減活動に取り組んでいます。
新商品、新規立ち上がり品については、生産前準備活動やデザインレビューによるリスク分析を強化し、立ち上げ時から安定した品質の確保を目指します。また、再発クレームを撲滅するため、現地での対策フォロー監査の推進や、過去クレームの原因・対策、再発防止のポイントをまとめたチェックシートをグローバルに展開、点検結果を刈り取り、再発リスクや対策の有効性を確認しています。
発生したクレームに対しては、グローバルでお客さまの苦情やクレーム情報を一元管理する品質情報管理システム(G-QUICK)を活用し、情報を関係部門に即時展開し、問題の早期解決を図っています。

グローバルでの品質保証体制の確⽴

国や地域により、材料や設備、製造環境は異なりますがNTNブランドはひとつです。グローバル生産体制の構築を進める中で、世界同一水準の品質、グローバルでの品質保証体制の確立が重要だと考えています。
新規工場の立ち上げには、マザー工場の生産体制を確実、かつ円滑に移管するため、品種移管や工程変更のルールを強化してきました。また、製造拠点の標準書や工程を見直し、より品質保証度の高い製造工程づくりを目指したプロジェクト活動など推進しています。
高品質と高機能による差別化と低価格市場への適応品質が今後ますます重要になる中、グローバルで信頼されるNTNブランドの構築を目指し、当社グループ一体となり品質向上活動を推進します。

グローバル鋼材品質確保、および特殊⼯程管理強化

グローバル生産体制のもと、需要地生産を進めるには鋼材の現地調達化、鋼材そのものの品質強化は必要不可欠です。当社はその対応として本社の品質保証本部に専門部署を設置し、グローバルで使用する鋼材の検査・合格基準の厳格化など、品質管理の一元管理を行っています。品質のばらつきや鋼材メーカの変化点を早期に掴み、材料起因の市場不具合の未然防止を図っています。また、定期的な材料メーカの監査、技術支援も積極的に推進しています。

品質教育、品質月間活動

毎年11月には、当社の品質向上を目指し、全社で「品質月間」活動を推進しています。キックオフには、全従業員に向けた社長訓示を実施し、社長自らの言葉で品質の重要性について従業員に示しています。2018年度は全員参加活動として『職場の品質(業務の質)を高めるために私は何をすべきか?』をテーマに、従業員全員が取り組むべきテーマを自ら宣言し行動する活動を推進しました。品質講演会、当社オリジナルテーマ・ポスターの作成などを通じ、当社グループの品質意識の向上を目指しグローバルで取り組んでいます。
当社オリジナルポスターは、日本語含め全12言語に翻訳し、国内外の事業所に配布しています。

品質月間のポスター

物流品質の向上

段ボール箱のモジュール化

アフターマーケット市場における外装箱潰れ対策として、段ボール紙質のグレードアップ対策に続き、外装箱のモジュール化による物流品質の向上を狙い、「NTN新標準外装箱」の採用を進めています。「NTN新標準外装箱」は、パレット積載サイズの統一化を図った7種類の構成で、包装重量を原則15Kg以下としています。NTNのブランド価値向上に向けて、新標準外装箱への集約化を進めていきます。

木製パレットの樹脂化

木製より耐久性に優れた樹脂製への切替えを図ることにより、輸送品質の向上、木屑などのコンタミ削減、さらに新たな樹脂製品への再生が可能となったことで、環境に配慮した運用を推進しています。昨年度、当初の切替目標(60,000枚)を達成しましたが、さらなる物流品質の向上を図るため、計画的に切替を進めていきます。

顧客満足度の向上

製品の軽量化、静粛性、省エネにつながる低トルク化、長寿命など、お客さまが要求するニーズは時代とともに変化しており、競合他社の品質レベルも上がっています。お客さまのニーズに俊敏に対応し、他社品との差別化を図り、適正コストで当社商品をお客さまにお届けすることで、NTNブランドの信頼と満足度向上に努めています。当社はお客さまの満足度、要望事項などの声を直接聞く機会として、顧客満足度調査を実施しています。
2019年3月期は各支社のお客さま104社に対し満足度を調査しました。総合評価としては、「大変良い」「概ね良い」が95%と高い満足度を維持しています。

顧客満足度 総合評価の結果

大変良い

21%

概ね良い

74%

やや改善が必要

5%

大幅な改善が必要

0%

*品質評価は「大変良い」「概ね良い」が95%と前年度比-3%となり、品質不具合が発生したお客さまからの、満足度が低下したことが原因です。お客さまの信用を取り戻す為、品質不具合の早期解決を図ります。

品質が生み出すブランド力

当社のブランド力とは、「お客さまからNTNを選んでいただける力」であるととらえています。創業以来100年間継続して高い品質の商品をお客さまに納入することで高い評価をいただいています。しかし、ベアリングをはじめ、当社が提供する商品の多くはコモディティ化が進んでおり、他社と差別化することは容易ではありません。このような環境の中、お客さまに適正な価格でご満足いただける商品とサービスを提供し続けることで、さらなる信頼関係を築き当社のブランド力向上を図ってまいります。
当社が販売する商品について、お客さまに品質を保証する期間は「引き合いを頂戴した時から商品が適正寿命を全うするまで」です。販売部門はお客さまからお伺いした使用環境や要求スペックを的確に把握して技術・製造部門と共有。技術・製造部門はお客さまの要求や社内の開発ステップ、製造ルールを完璧に守って商品を生産しています。さらに販売後も、市場で不具合が発生していないか継続してフォローする体制を整え、引き合いから適正寿命までの保証を実現しています。

執行役員
品質保証本部
本部長
藤井 隆

最近の傾向として、市場への影響が大きい品質不具合について、その起点の多くが量産前に潜んでいます。2018年に品質保証本部を設立後、技術検討段階などに起因する品質不具合への対策にも注力しています。また、製造現場からは守りにくいルールなど品質リスクを吸い上げて改善し、正々堂々としたもの造りを続けます。
当社は世界4極体制で、世界市場の需要に応じて現地生産を進めています。鋼材の調達や特殊工程の現地化を進めつつ、グローバルで均一な品質にするためのルール強化や、品質情報をグローバルで一元管理するシステムを構築しています。NTNグループが一体となって、お客さまに信頼して選んでいただけるように、さらなる品質保証体制の強化を図ってまいります。